悩んでいたい後継者?

一説によると、高額な買い物は買う前が一番心が満たされているといいます。
たとえば、自動車。
いい車を買いたい。
これに乗れたらこんな感じかな。
羨望のまなざしだろうな。
そんな時間が、一番楽しい。

しかし、いざ手に入れると、燃費が思ったより悪いとか、
けっこう故障があるとか、違う色にすればよかったとか、
良くない部分に目が行ってしまう。

似た話に、恋愛話があります。
告白する前が一番心が満たされてる・・・と。
実は、後継者の方でそれに近い心理に陥ってる方、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。

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好きだけど、告白できない。
どうしよう?

十代のころ、こんな相談がよくありました。
私ぐらい枯れてくると、「いっちゃえ、いっちゃえ」と焚きつけるのでしょうが、
若いころはまあそういうわけにもいきません。

皆さんにもそんな初々しい時代があったと思います。
その時のことを思い出してみてください。
この状態って、どんな状態なのかを。

 

シンプルに言います。
結果を出さないほうが幸せ、
という面白い状態じゃないでしょうか。

告白すれば、結論が出てしまう。
フラれるのは嫌、恥ずかしい、そのあとどうふるまっていいかわからない。
うまくいけば行ったで、いろんなことが現実として突き付けられる。
デートのお金の心配とか、どんなデートをすればいいのかとか。
(まあ、10代ならあまりそこは考えないかもしれませんが・・・)

夢は実現する前が、一番楽しい。
なんとなくわからないでもないです。
その状態だと嫌な部分は見えないし、
自分のコントロールできる妄想の中だけにあこがれの”君”は生きています。
しかし、現実の”君”はオナラもすれば、いびきもかくかもしれない。
口づけすると口臭がひどいかもしれない。
そんな不都合な現実を知らないほうが、当人にとって幸せなのです。

 

人間って思っている以上に、シンプルにできているように思います。
だから、10代の恋愛話も、会社の中で起こることも同じロジックが適用される可能性があります。
何が言いたいかというと、悩みを持っている人は、悩みたいからそうしてるんです。
もう少し柔らかい表現をすると、悩みのない状態だと困るんから悩んでいる。

たとえば、後継者にありがちな話は「自信がなくて悩んでいる」という話。
これなんか、悩んでても全く何一つ改善しません。
そんなことは誰の目にも明らかです。
けど悩んでるんです。

この時点で、「自信がなくて悩んでいる」から、何かしら得てるメリットがあるわけです。
いくつか具体例を挙げてみましょう。
・自信がないと言っていることで、失敗してもダメージが少なくなる。
・自信がないと言っておいたほうが慰めてもらいやすい。
・自信がないと言っておくと、誰かが手を差し伸べてくれるかもしれない。
・極めつけは、「自信がない自分」を演じることで責任転嫁をしている。
最後の”極めつけ”については、少し説明してみましょう。

自信がないということは、何かができない、と言っている事と同義です。
たとえば、経営することに自信がない、というなら、自分には経営できない、といってるわけです。
親の会社を引き継ぐことに自信がない、というなら、親の会社を引き継ぐことができない、という考えです。

要は自信があるかないか、ではなくてやるか、やらないかです。
私はやる、もしくはやらない、と決めてその通りに動くなら、それは自分の責任において行動したことになります。
しかし、自信がないからできるかどうかわからない、というのはその決断を避けているということではないでしょうか。
文脈としては、うまくいかなければ、こう言うのです。
「だから、自信がないと言ったのに・・・」と。
これが、私が「自信がない」を責任転嫁という理由です。

もう一つ考えたいのは、自信はどこからやってくるか?です。
読んで字のごとく、自分を信じる気持ちですね。
つまり、自分が自分を信じなきゃいけない。
この「自信」という感情も、自分が責任を持つべき”思い込み”です。
誰かがその種を植え付けてくれるわけではありません。
自信を持つには、ありえないくらいの練習をしよう、という主張もありますが、それは自分を錯覚させる手段。
実はもっと簡単な方法もありますが、それはまた別の機会で。

 

さて、実は、大人になった人たちも、多くの人が巧妙な理由を作り上げて責任転嫁をしています。
言い換えれば、決めることを保留しています。
たとえば・・・

・みんなの意見を聞いて決めよう
・多数決で決めよう
・上司の判断を仰ごう
・お客様の意向を聴こう
・アンケートをとろう
・状況から判断しよう

どれもこれも、一見、大人の対応に見えます。
もちろん、どれもこれも大事なことです。
しかし、そういった言い訳を隠れ蓑にして、決断の責任から逃げてる人はけっこう多い。
いっぱしの経営者面したひとだって、そんな状態の人はたくさんいます。
いえ、むしろそんな状態の人のほうが多いです。

もちろん、ワタシだって・・・汗

だから、この記事は、誰かを責めるつもりで書いているわけではありません。
何から何まで、強くいられる人はそう相違ないと思います。
けど、自分が発した言葉の奥に、
「ああ、オレ、逃げてるなぁ」
なんていう風に認識しておくことは大事なことだと思っています。

すべてのことに正面からぶつかる必要もありませんから、
ここは逃げてもいいけど、ここだけは逃げないようにしないと、
という振り分けをして、力を入れるシーンと抜くシーンをうまくコントロールしたいところです。
まずはそんな自分の存在を知ることから始めてみるとよいのではないでしょうか。

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