親子の経営・事業承継において、親子の対話が難しくなることがあります。
そこには親子の確執なんかがあったりしますが、親子の対話で気を付けることを見てみたいと思います。
私の著書です。
Contents
後継者と先代の対話で気をつけたい三つの事
その① 分かり合えると思わない
後継者が親である先代を対話するとき、私たちは、相手に一定の要望を行う時ではないでしょうか。
つまり、相手に、こちらの条件を飲んでもらいたいという時です。
具体的には、
- 自分の意見を理解してほしい
- 自分の考えを推してほしい
- 自分のやり方を認めてほしい
などなど。
つまり、後継者にとって先代に「自分の意見を受入れてほしい」という前提があります。
しかし、交渉事というのは、受け入れられることもあれば、受け入れられないこともある。
他人とのやり取りなら当たり前のことが、親子となると普通ではなくなります。
また、後継者という立場が、「自分の正しさ」を主張する必要性を感じずにはおれなくさせます。
その② 相手への配慮を
後継者の相手は、事業をここまで守り育てた先代。
親にとっては、事業は子どものようなもの。
後継者も子供ではあるのですが、事業への想いはまた別の意味で格別です。
これを譲り渡すというのは、子どもを誰かの手に委ねるのと同じくらいの苦しみがあります。
この苦しみを後継者は理解しましょう。
先代へのそういった心理的配所はしっかりと行うべきです。
その③ 先代の過去にリスペクトを
私たち後継者は、先代の考えを古く感じます。
だから、古いやり方を全否定しがち。
しかしそれは、先代の過去を否定する行為でもあります。
そうなると、過去の施策への批判は、先代への人格否定。
そんな自覚が必要です。
後継者が先代に行うべき配慮
後継者は先代を尊敬してると言いつつ・・・
私たち後継者は、知らず知らずのうちに先代を傷つけています。
もちろんお互い一生懸命です。
その中でぶつかり合うのは仕方のない事。
ただ、知らず知らず相手を傷つけていることで、
ビジネスが前に進みにくくなってるとすればバカバカしい話です。
無意識に喧嘩をしつつ、自分の要求を通そうという状態になっているのです。
親子関係をこじらせない
そんな配慮をするだけで、親子の関係をこじらせずに済みます。
こじらせずに済めば、ビジネスの会話はビジネスの会話としてできます。
そういった環境を整備していく。
後継者にはそんな状況を考えてみてはいかがでしょうか。
私の著書です。