先日、ある方の指摘で、われながら面白いな、と思った事があります。
それはお金の使い方です。
私の場合、これはいい!と思ったセミナーなら、数万円なら安い方。
10万円単位になるとさすがにたじろぎますが、それでもそれに応じた価値を感じれば、躊躇なく支払います。
しかし、人によっては、例えば1,500円の本一冊を買うのにもためらうこともあるでしょう。
こういったお金に対する感覚で、後継者の本心が見えてくるのではないでしょうか。
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
たとえば、54,000円のセミナー。
内容も結構良さそうだし、講師は非常に注目するあの人。
こういった場合、行くか行かないか。
私なら、たいてい行ってると思います。
実際に、10万円を超えるセミナーもいくつか行ってますし、
50万円を超える教材セットなども買いました。
そうすると、逆に、そこそこ内容がよさそうで、1万、2万円台のセミナーなら、
「安い!」とばかりに即申し込みです。
しかし、例えば、シャツ一枚で1万円と言われると、かなり躊躇します。
たぶん、おしゃれに敏感な人なら、
「このブランドでこの値段は安い」
と飛びつくものかもしれません。
そういわれても、私にとっては高いものは高い。
お金の使い方というのは、その日との価値観のあらわれとはよく言ったものです。
私の価値観というのは、自分の成長に寄与するかしないか、なのです。
それは人間的な成長という意味ももちろんありますし、ビジネススキルの向上であったりもします。
こういったものへの投資はあまり惜しみません。
浜口隆則氏が、著書の中でこんなふうに言っていました。
中小企業の最も確実な投資先は、社長である。
要は、社長が成長すれば、会社も成長する、という事なのだと思います。
これを言い訳に、じゃぶじゃぶとお金をつぎ込みました。
ところで、私の場合、非常にビジネスに近いところにお金を投じました。
ビジネス書に、セミナー、各種経営者向け教材。
これらは、会社の経費ではなく、自分の財布から出したお金ではあります。
どこにお金を使おうと、誰かに何かを言われる筋合いはありません。
しかも、周囲から見たときに、それなりに見栄えは言い訳です。
勉強熱心な後継者だな、と。
(もちろん、頭でっかちな後継者という人もいたでしょうが・・・)
しかし、すべての後継者が、ビジネス関連の学びのためにお金を投じる人ではないでしょう。
お金の使い方は人それぞれ。
そういえば、ある後継経営者は「ミスター・ベルサーチ」と陰で呼ばれていました。
上から下までベルサーチでそろえた、おしゃれな人でした。
こういったお金の使い方を見ると、その人の関心ごとがよくわかります。
そして、その関心ごとは、多くの場合、コンプレックスに起因している事があります。
一般的に、後継者は、自分の価値が低いと無意識に評価しがちなので、何かしら別の形で自身の価値を誇示できるところにお金を使いがちです。
私の場合は、仕事で認められることが、自分の価値であるという認識があるように思います。
ミスター・ベルサーチは、ベルサーチをまとう自分の価値を誇示したい。
その他、お金持ちのコミュニティにいる自分、いい車に乗る自分、夜のクラブ活動でモテモテな自分・・・などなど。
どんな形であれ、お金の使い方は、その日との価値観が如実に表れます。
それを正せというつもりは毛頭ありませんが、その背景に自分自身のどんなコンプレックスがあるかを探るのは結構大事なのではないかと思います。
それを知らなければ、恐らくどれだけお金を使っても、満たされない思いだけが残る可能性が高いのです。
一度、自身の価値観について、考えてみる時間をとってみてはいかがでしょうか。
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