帝王学が示す姿は後継者の未来の姿?

「帝王学」という言葉を聞いて、どんな印象を持たれるでしょうか?
私の場合、
何となくいかつい印象だったり、
戒律的な厳しい印象だったり、
押しつけがましい不自由さを感じたり、
といったイメージを持っていました。
どちらかというと、遠ざけておきたい印象です。

しかし、どうやらその本質は私が考えていた以上に深いようです。





こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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なぜだかわかりませんが、このブログに検索エンジンから来られる方を見ていると、最近「帝王学」というキーワードで検索されている方が多いようです。
帝王学といえば、帝王学の持つイメージが生む危険な誤解という記事で触れた程度。
この時は、イメージだけで話をしていましたが、これだけ急に「帝王学」の検索が増えるというのは、何かあるのだろう。
そう思って、私なりに少しかじってみました。
(正直、”かじってみた”レベルですので、浅すぎる話であれば申し訳ありません。)

帝王学のイメージ

嫌悪感

帝王学というのは、そのいかめしい(?)名前もあってか、あまり身近な印象を持っていませんでした。
また、その言葉が使われるシーンとしては、
「(後継者に)帝王学を叩きこむ」
的なセリフとともに使われる印象が強く、支配的な王から継承者への圧力という感覚が強くありました。
つまり、二代目として父と仕事を始めた私にとっては、嫌悪感さえ抱くような言葉でした。
まるで後継者を縛るかのイメージを持っていたのです。

先代の転写が目的なのか?

様々なシーンで見かけるのは、帝王学は先代から継承者へと伝えられるものである印象があります。
その事から、先代のすべてを継承者へ転写することが帝王学の目的というイメージも持っていました。
先代のコピーを作る事が目的であって、後継者はその枠の中でしか生きられない。
自分を殺して、先代のように振る舞うことを教え込むことが帝王学にもっていた私の印象です。
しかし、どうやら、本当の帝王学はそんな狭い話ではないようです。

国や組織を繁栄させ続ける叡智

王の利己的な繁栄を目的としたものではない

正直なところ、私の感覚としては帝王学なんて先代の考えを押し付ける口実じゃないか、と思っていたわけです。
しかし、ほんの少しかじってみると、様子は随分違うことがわかります。
帝王学というのは、単に人を従わせ、自分のための王国を反映させることが目的ではない。
その国なり組織を持続的に反映させる事を目的とした学びのようです。
こう書くとわかると思いますが、まさに、今風に言えばリーダーシップ論と言える代物のようです。

たとえば、圧政で民を苦しめながら国が反映したとしましょう。
しかし、それには限界があります。いずれ、どこかで破たんするわけです。
そうではなく、未来永劫、国や組織が発展するためには、誰もが幸せである必要があります。
そんな方向付けをするために、リーダーが学ぶべき基本方針のようなもののようです。

老舗企業に根付く帝王学

そう考えていくと、例えば老舗企業においては、多くが同族企業だと言われます。
その同族企業には、代々伝わる「家訓」のようなものがあるようです。
まさに、これこそが帝王学の一部といえるのかもしれません。

家訓とは少し違いますが、近江商人の心得として、「三方よし」という言葉があります。
売り手良し、買い手良し、世間良し、と言われるものですね。
売り手も買い手も、社会からも受け入れられる商売こそが、繁栄する商売だと説いているのでしょう。
何となく道徳的な響きを持ちますが、それこそが商売の本質なのでしょう。
これもまた、帝王学の一部なのだと思います。

帝王学の実態

私が調べた範囲では、帝王学というのは明確なカリキュラムがあるというより、その家や国ごとに多少の違いはあるようです。
概ね共通するのは、原理原則を学び、それを実践の中で深めていくイメージでしょうか。
「人」として成長するためのトレーニングという感じです。
ですから、具体的な作法を押し付けるというより、基本的な原則や価値観はこうあるべきと示されていますが、その実現方法はある程度学ぶ人に任されているように思います。
むしろ、自分で考えなさいよ、と。

ただ、一般的には非常に広範囲な学びが必要で、そこには自然科学や、哲学、心理学など、物事の理を学ぶことが重視されているように思います。
なぜそんなことまで?と思うのですが、おそらく世に起こることは、自然の法則をもとにしているという事が基本としてあるのでしょう。

リーダーが学ぶべき資質

人を導く~どこへ?

リーダーの役割は、その名の通り、人を導くことです。
じゃあ、どこに導くのか?といえば、それは未来です。
それこそが、企業経営で言われるビジョンといわれるものなのかもしれません。

未来へ人や組織を導く以上は、仮説ではあってもその未来をある程度知らなくてはならない。
そういった事から、かつては占い的な統計学などが発展してきた実情があったようです。

実はこれは現代においても同様で、世界的なリーダーも、占い的なものを使う人は多いと言われています。
自分で占いのようなものを使うかどうかは別として、世の中の流れを読む自分なりの方法を持つことは重要なのかもしれません。
私が参考として読ませていただいた、成功者はなぜ帝王學をまなぶのかという本では、未来予測を特に重視しています。

未来予測の能力はトレーニングで高まるといいます。
常に今ある情報をもとに未来を予測し、それが正しかったか誤りだったか。
誤りならどこで誤ったのかを繰り返し検証することで、その精度は上がるといいます。

考える力

帝王学で強調されているもう一つの事は、考える力を鍛えるという事ではないかと思います。
皆さんも様々な情報ソースをお持ちだと思います。
その情報が事実だったとして、その情報をそのまま受け止めて一喜一憂していてもあまり意味がありません。
その情報や事件が意味することを考え、その根幹には何があるのかを考えてみる。
表面上起こっている事と異質なことが、見えない部分で起こっている事は割とよくある事です。

人は多くの場合、反射的に物事を判断しがちです。
そこを一旦止まってみて、考えてみて結論を出す。
その習慣を持つと、思考の深さが徐々に深まってきます。
こういった考えるトレーニングもまた、帝王学の一部のようです。

利他の心

帝王学において忘れてはいけないのは利他の心だとありました。
力を持つ人だからこそ、その権力や財力を正しく使う必要があります。
それを誤ると、国や組織の繁栄は一時的なものなってしまいます。
その繁栄を持続的なものにするためには、民が不満をいだき続ける状態というのはあまりいただけない、という事なのでしょう。

特に近年、企業においては従業員満足度を高める、社会をよくする事が自分たちのビジネスの目的である、といった考え方がメジャーになりつつあります。
こういった考え方もまた、帝王学の一部なのでしょう。

リーダーは人格者たれ

さて、帝王学というものを少しかじってみると、その奥の深さを感じます。
帝王学=圧政の指南書
と思っていた自分が恥ずかしくも感じます。

こうなれば、ああせよ。
そんなノウハウというイメージを帝王学という言葉に持っていましたが、どちらかといえば後継者が人として成長するための方向性を示したもののように思います。
そして誰かの恣意的な考え方を教えるものであってもいけません。
先代の意向がこうであるからとかいうのは帝王学とは言えないでしょう。

今回いろいろ調べた範囲では、帝王学というのはそれを学ぶ人を押さえつけるものではなさそうです。
むしろ、基本方針はあるとはいえ、それを実現する方法は、時代やあなたの性格に即した方法で自分で考えなさいよ、と言っているようにも感じます。

最終的には、リーダーとしての能力と人格を身に着けることが帝王学の目的のようです。

さて、今回知りえた範囲で、後継者が帝王学との接する際の私の考えをお話ししたいと思います。
今の時点で、後継者の方に帝王学をガッツリ学びましょう、というつもりはありません。
(もちろん、今学びたいという方は、どんどん学べばいいと思います。)
見方によっては、あまりにストイックな世界でもありますから、拒否反応を起こしたり距離を置きたくなるかもしれません。
ただ、後継者の方は、成長はとともにおそらく帝王学で言われる方向に行くことになるでしょう。
なぜなら、帝王学というのは原理原則を説いたものだからです。

そう考えると、自分のゆく未来を知る、という意味でも気の向いたときに帝王学に関する書籍を紐解いてみるのもいいかもしれません。
まずは、軽い気持ちで接してみるところから始めてはいかがでしょうか。

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