後継者

後継者・アトツギが壁に当たった時に行うべき事

親の会社を継ぐ後継者・アトツギって、色んなところで壁があります。
例えば私の場合、代表取締役就任は35歳ですが、実際に会社の財布を握れるようになるまでは20年かかりました。
人によっては、60過ぎて代表取締役を譲られて、今から何ができるんだ!みたいな状態の人もいます。

そういった表面的な事だけでなく、自分の思いどおりに会社を動かせない、とか、
自分のいう事を誰も聞いてくれないとか、
いろんな悩みがありますね。

私なんてそれでギリギリ歯ぎしりがひどく、歯が折れてしまったくらいです。
で、そこから抜ける方法ってないですか?と聞かれます。

親を追い出すとか、黙らせるとか、そういう事をやろうとしたのが大塚家具ですよね。
あれ、最後はドロドロで会社は原形をとどめなくなりました。
じゃあどうすれば良いのでしょうか。

答えはシンプルです。
自分が変わるしかないんです。
他に方法はありません。


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親の会社を継ぐ技術

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さて、自分にとって不都合な環境において、「自分が変わるしかない」と言いました。
それって、「自分が我慢すればいい」ということなの?と聞かれますが、そうではないのです。

人は、学生時代と社会人になってから、大きな変化を受けます。
学生時代は、自分一人頑張れば業績を上げることが出来ました。
勉強すれば、成績が上がる、というシンプルな仕組みです。
しかし、社会に出ると、それをチームでやらざるを得なくなります。
そこに人とのしがらみができ、独りよがりが許されなくなってきます。

学生時代は自分のモチベーションを管理できればよかったけど、
社会に出ると、チーム全体のモチベーション維持が必要になります。
けど私たちはその方法を学んでいません。
だから、強制すれば彼らは動くべき、と勘違いしてしまってるんですね。
親はそういうマネジメントで組織を率いてたから、余計にそう思います。

けど実際は、そんな事では人は動きません。
人を動かすためには、人間関係や、チームビルディングが必要なんです。
この時点で、使うべき戦略が変わっていることにお気づきかと思います。
周囲は私たちに合わせて変わってはくれません。
パズルの形が変われば、そこに合わせた変化を遂げないと、空いたパズルのピースを埋めることはできません。

じゃあ、どう変わればいいのでしょうか。
これは我慢して変えるという次元ではありません。

人の行動は95%が無意識の行動と言われています。
意識的な5%を一生懸命かえたとろこで、全体の5%です。
やる気を出すとか、気合を入れるとかをいくら頑張ったところで5%です。

のこり95%を司るのは無意識。
これを変えるのは習慣を変える必要があります。
ものの見方、考え方、捉え方、反応の仕方……などなど。
こういった癖を変えていくことが最も大事な事なんです。

親がいつまでも会社に関わることに対して、私たちは無意識にイラっとするかもしれません。
そうすると、どんどん親の行動すべてが嫌なものに見えてきます。
その結果親との関係はどんどん悪化し、お互いが意地を張り始める。
こうなるともう修復なんてできません。

たとえば、親が会社に関わりたがるのも、そんなもん、と思えるとどうでもよくなったりします。
初めはイラっとしますが、それも愛と感じ始めると、ほほえましくも感じる事でしょう。
そうやって、色んなことを変化させていきます。
時間はかかります。
なにしろ、子どものころからの反応を変えるのですから。
けどそこにチャレンジできる人は強い。
心のクセを変える。
ちょっと意識して見てはいかがでしょうか。


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