私は父が会社を創業し、その長男として生まれました。
それゆえ、物心ついたときには、親の会社を継ぐものと思い込み、
大学卒業後、まさに敷かれたレールの上を歩くように親の会社を継ぐことになりました。
そして、一応は、経営者という肩書で今までやってきました。
また、他の会社を立ち上げてみたり、新しい事業を造ろうとチャレンジしてみたりして未だもがいております。
私の著書です。
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ただふと、時計の針を学生時代に戻して、
その時もし父がサラリーマンだったとしたら、
私は、会社を経営するとか、事業を作るとかいう事を考えただろうか?
と思うことがあります。
たぶん、サラリーマンとして一生を終えたんじゃないかな、なんて思います。
実は私、そんなに大胆な決断ができるひとではありませんので。
それでも、経営者にならなきゃいけない状況があって、
なんだかんだで沢山の経営者とコミュニケーションをとらせていただく過程で、
経営者の思考パターンが自分にもインストールされたんじゃないかな、と思います。
そう考えると、経営者の子が、経営者であるというのは、
親のアントレプレナーシップを継承しているという意味で、
広義の事業承継はなされているのかな、なんて思うことがあります。
一つの会社の継承をするのか、それとも、社会の中での役割を継承するのか。
親の作った会社を守るという事も確かに大事かもしれません。
しかし、会社は会社組織にした時から公器といえます。
となった時に、それを子が継ぐか、そうでない人が継ぐかは実は大きな問題ではないように思います。
もう少し視野を広げてみたときに、親も子も、
社会に何かしらの価値を提供しようという思いを持つことが、
本質的な事業承継という考え方もできるのではないでしょうか。
そんなことをふと考えたのですが、いかがでしょうか。
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