後継者

親の会社を継ぐ後継者が、できれば避けたい考え方

親の会社を継ぐとき、後継者という立場の方にはとても重い責任がのしかかります
そのことを正面から受けるわけですが、それはとても大きな苦しみを生み出します。
と同時に、周囲からどんどん孤独になっていく傾向が生まれます。
後継者ができれば避けたい考え方。
それは、「自分で何とかしなければ」という強い思いです。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。


自分でなんとかせずして、事業承継なんてできないんじゃないか。
きっと、上段の文章を読んで、こぶしを振り上げたくなった人も多いかもしれません。
けど、会社の経営なんて、一人の頑張りでどうにかなるものではありません。
力不足なわれわれがそういた思考を持つと、ときとして、社内の様々な問題を生み出してしまうことになりがちです。
意固地になることで、周囲の人の協力が得られなくなるのです。

一人の努力でできることはそんなに大きくありません。
だから、誰かを頼るって結構大事。
ある経営コンサルタントによると、売上2億の会社を10億にするには、
その過程で、「任せる」という事を学ばなければならない、と言います。

もちろん、後継者が一生懸命頑張ることは大事です。
けど、それは何でもかんでも一人でやることではない。
自分も頑張るんだけど、みんなも一緒に手伝ってほしいな。
そんな風に巻き込むことを学んでほしいと思います。

実は人って、誰かの役に立ちたいと思っています。
だから、社員の皆さんは、あなたや、会社や、お客様の役に立ちたいと潜在的に思っています。
そんな「役に立ちたい」という思いをじっくり観察してみてください。
すると会話の中で、
「ああ、この人って、こういうシーンで活躍したいと思ってるんだな」
とか
「あ、この人はこういうところに自信を持ってるんだな」
とかいう風にわかってきます。

その人の、「役に立ちたい」をという気持ちをうまく引き出してあげてください。
そうするときっととても素晴らしい働きをしてくれると思います。
経営者の役割の一つは、そんな風に人を育てることじゃないかとおもうのですが、いかがでしょうか。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。


関連記事

  1. 経営者である親がいつもイライラしている3つ理由

  2. 後継者は自己開示をすれば仲間が集まる!

  3. 家業を継いで後悔している二代目経営者は、自分の首を絞めているという現実…

  4. 親子経営で「対話をしようとする」と確執を深めるというジレンマ

  5. 事業承継に際して、後継者が大事にしたいたった二つの事

  6. 後継者の不安を行動に変換する方法

  7. 未来に悲観する後継者、過去に執着する創業者

  8. 子息・子女を後継者に勧める5つの理由