親が商売をやっている際の後継者。
けっこう「ボンボン」と呼ばれることが多いです。
事業承継をする中で、後継者的にはこの表現、あまりうれしくはないと思います。
けど、それを言っている人たちは他意はない事が多いです。
後継者がもつ品格のようなものを感じているケースも結構あるようです。
私の著書です。
後継者って、見るからにボンボンな感じの事が多い。
ボンボンというのは、関西を中心に使われる言葉。
「坊や」という言葉が由来という説があるようです。
ちょっと甘えた感じのニュアンスもありますが、基本的には、育ちの良い人のこと。
周囲を見回してみると、創業社長と後継者は明らかに雰囲気が違います。
創業社長は、どこかギラギラしたところがあります。
特にお金や数字に対しての執着が非常に強い。
一方で、後継者のボンボン社長はそういった部分に対してけっこうおおらか。
人に対してもおおらかな一面があり、あまり感情を荒げることが無い人が多いのではないでしょうか。
私自身、二代目のボンボンという風にはよく言われます。
この「育ちの良さ」から来る品格というのは人との信頼関係を築く際、とても有利に左右します。
この人は人をだましたりしないだろうとか、基本的にはいい人なんじゃないだろうか、という印象を相手に与えるようです。
さて、このボンボンというのは、後継者の甘さを揶揄するニュアンスもあります。
だからそこに反応して、ついつい反抗したくなります。
けど、私たち後継者はそれをぬぐおうとしてもぬぐいきれるものでもありません。
ならばそれを利用してしまえばいいのではないでしょうか。
ボンボンでおっとりしている印象があるなら、それを最大限活用しましょう。
それはすなわち、相手を信頼させるツールの一つ。
そういった特質を使うことが、私たちの成功への近道です。
あるものは何でも使うのがいい。
そう思うのですがいかがでしょうか。
私の著書です。