後継者で、社員の一斉退職や社内クーデターを経験される方はけっこう多いと思います。
そういった経験をしないためにも、その原因という物を知っておいたほうが良いかと思います。
そうすることで、もしかしたら未然に防げる事件があるかもしれません。
私はある時、こんな経験をしたことがあります。
春先のある朝、一人の社員に呼び止められました。
「お話があります」と。
立ち話で終わる話かと思いきや、ちゃんと話をしたいという事で負う説で対応しました。
すると相手は、こう切り出します。
「給料を上げてください。今の給与では生活が大変です」
いやいや、実は当時、その方の仕事からすると破格の報酬を出していた自負があります。
同業の同規模の会社からすれば驚くような金額。
今の平均賃金などを見ても決して少ない金額ではありませんでした。
そんな話をしてもどうも話は前に進みません。
相手は、わかりました、と。
その数週間後、その人は「別の就職先が決まったので、来週辞めさせてください」と。
ほとんど引き継ぎもなく去っていきました。
そしてその時点で、私は複数の社員の辞表を受け取っていました。
一斉に社員の大半が辞めてしまったのです。
当時は、「給与体系が明確ではないからいけないんだ」と思いました。
そこで給与体系を様々に研究しましたが、何かが違う、と思い始めました。
はい、そうなんです。
その人は賃金のことを理由にやめて行きましたが、実はそれは方便でしかありません。
なにしろ、今より収入の少ない会社への再就職だったのですから。
大事なことは……
その先のことは動画でお話しています。よろしければご覧ください。