親子の確執の根底にあるものを知る方法 ~家業の事業承継で使えるツール

親子の事業承継における最大の悩み事。
それは、親子の確執ではないでしょうか。実際に、多くの後継者・跡継ぎ・二代目社長の悩みを耳にします。
確執が起こるということは、何かの意見や行動の食い違いがあるわけですが、その食い違いにはそれぞれの理由というものがあるはずです。
しかし私たちは表面的な相手の行動を前にして、腹を立てたり、完全拒否を決め込んだり。
相手のことを理解することで、何かしらの打開のきっかけを得ることはできないのでしょうか?

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「認知の4点セット」

参考書 リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術

とても興味深い本を読みました。
この本です。

様々な経験から学びを得る技術を伝えている一冊です。
今日は本書から、「認知の4点セット」というものをピックアップしてみたいと思います。

認知というのは、私の理解で言うと、世の中で起こる出来事をどのように解釈し、理解しするかです。
虹の出た空を見て、ある人は「いいことが起るサイン」と捉えるし、ある人は「不幸の予兆」と捉える人もいるようです。
一つの現象や現実は、人によって全く違うかたちで認知されることがありうるし、その構造を理解しやすく取り出すのが「認知の4点セット」と言えるのかもしれません。

認知の4点セット

さて、本書で紹介されている認知の4点セットというのはこのようなものです。

【意見】【経験】【感情】【価値観】

これだけではわかりにくいので、本書で紹介されていた「犬についての二人の認知」を見ていきましょう。

Aさんの場合
【意見】犬が好き
【経験】昔から自宅で犬を飼っている
【感情】喜び・安心
【価値観】犬はかわいくて、癒しをくれる

Bさんの場合
【意見】犬が嫌い
【経験】犬にかまれてけがをしたことがある
【感情】怖い
【価値観】犬は近づくと危ない

なんとなく雰囲気はつかめたのではないでしょうか?表面的な意見として、犬が好きとか嫌いとかがあります。そしてその背景には、その意見を持つに至った経験があり、経験から得た感情があり、感情から芽生えた価値観がある。犬が好きな人にとって、「犬が嫌い」という人がいても、その人を理解するのは難しいのですが、「小さいころに犬にかまれて」なんて言うことを知ると、ああ、それは仕方ないよね、と理解できるかもしれません。表面的なものではわからないものがたくさんあるわけで、実は親子関係ではとってもたくさんの隠れた部分がありそうな気がしてなりません。

親の行動が理解できない後継者

後継者の行動に否定的な親(先代)

さて、親子の確執が起こる原因として、かなりの頻度で存在するのが、親(先代)による後継者(子)への否定行動ではないかと思います。後継者としては、何か新しいことをやりたいと思うのだけど、ことごとく親はそれを却下する。いい加減にしろよ、となって感情が爆発する、というのが良くあるパターンです。これを認知の4点セットで考えてみます。

【親の意見】後継者は苦労すべき
【親の経験】苦しいことをやり抜いたから今がある
【感情】心配
【価値観】子供に成長してもらいたい

必ずしもこのような形ではないかもしれませんが、親である先代は自分が結構苦労をしてここまでやってきたから、後継者も同じような思いをいつかしなければならないと考えているのかもしれません。そういった経験を経ることで、社内外からの信頼を手に入れるものだと考えている可能性があるかもしれません。じゃあなんで、やろうとしたことを拒絶するのかと言えば、あるいはそれは「現実の苦労から逃げている」という風に親の目には映っているのかもしれません。

では、この時の後継者はどんな風に見ているのでしょうか。

【後継者の意見】成果を出すためには自由にさせてほしい
【後継者の経験】親の言うことはいつも古い
【感情】憤り(信用されていない・邪魔をされている)
【価値観】自分を認めてもらいたい

色々複雑な感情があるかもしれませんが、後継者の多くは成果を出すために焦っています。親は自分がやってきたようにやらせようとするけど、後継者としては同じ方法で勝負する気にはなれない。そこで自分なりの工夫をしたいけどそれはOKが出ないというのは、信頼されていないということではないか、という風にとらえるかもしれません。

二つを比較してみると、「自分がやってきたようにすることが子どものため」と思う親(先代)と、「自分のやり方を認めてもらえない(自分の事を認めてもらえない)」と憤る後継者という関係性が浮かび上がってきます。

思いのずれを理解すると関係は変わる

この分析が正しいとは限りませんが、仮にもし今の私たちの状況がこんな状況だったとしたら、お互いがお互いにズレた思いを持っていることになります。つまり、どこまで行っても解決しない、泥沼にはまってしまうわけです。それでも、「オヤジはこんな風に思ってこういう言動をしているんだな」とか、理解できるだけでも少しは関係性は変わってくるかもしれませんし、適切な対処をできる確率が高まってくると言えるのではないでしょうか。

少なくとも、少しはすれ違いは解消できるかもしれません。

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