後継者

後継者・二代目社長が方向性に迷ったときに立ち返りたい自分の生き方

後継者・跡継ぎ・二代目経営者と呼ばれる方々の多くが悩まれることには共通点があります。
①会社に居場所がない(孤独だ、親の会社を辞めたいなど)
②未来への不安が払しょくできない
③いくら頑張っても満たされない(認められないなど)
これらの悩みについて考えてみたいと思います。

 

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同族企業の後継者は会社に居場所がない?

あの豊田章男氏も「3度会社を辞めようと思った」

同族企業の子どもとなれば、周囲からの眼は逃れられません。それがあの世界のトヨタであるならそこには想像を絶する世界があると思います。トヨタの街の中で育った豊田章男氏は小学生のころから、会社のことでいろいろと言われていたようです(よくない意味も含めて)。私の中では、アメリカでのリコール問題に毅然と対応される章男氏の強さが印象的でしたが、そんな彼も会社を辞めようと思ったことも一度や二度ではなかったようです。会社に行けば、お坊ちゃま扱いで、言い方を変えればとても邪魔者扱い。社内から締め出されて、小予算でGAZOOといった新規ビジネスの開発などを行った章男氏ではありますが、どこへ行っても冷遇され、孤独を感じていたようです。

規模の差こそあれ、多くの後継者・跡継ぎ・二代目経営者は似たような経験をされているかもしれません。私自身、だれも悪意を持っているわけではないとは思うのですが、なんとも親の会社には居場所のない、落ち着きの感じられない日々を常に送ってきていたような気がします。そんな中、会社を辞めたい、という思いをいだく後継者・跡継ぎ・二代目経営者は多い。しかし、立場上、そんなことはいえっこない。そんな風に自分を律し、踏みとどまる。しかし孤独感は何度も何度も訪れ、心の中でのせめぎあいを常に経験している状態ではないでしょうか。

※ 『豊田章男』片山修(著) は後継者の方にお勧めです。

後継者・跡継ぎ・二代目経営者にとって未来が不安な理由

後継者がよく訴える悩みの一つが、将来に対する不安です。自分の能力にたいする不安もあるのですが、それは最終的には会社を存続させうることができるかという不安ではないかと思います。自分の代において、引退まで会社があるのだろうか。そんな不安が頭の中に常に付きまとっているのではないかと思うのです。だから後継者は焦るのですが、焦れば焦るほど孤独は深まります。誰もついてこなくなるのです。そしてそれは結果として、会社の未来を揺るがします。だから個人としての実力不足という問題以上に、後継者が恐怖から逃げようと必死になればなるほど組織が崩壊し、孤独が深まるというカラクリがある事に気付くことが大事だと思います。

後継者・跡継ぎ・二代目社長にとって未来が不安な理由の一つは、自身の実力不足を思い知らされるということ。これは「誰も自分を認めてくれない」という現象がきっかけとなって起こります。そしてもう一つは、組織と自分の距離感を実感することにあります。チームが機能すれば、自分は完ぺきでなくてもチームは生きることができます。しかし、チームが機能していないことを体感しているので、会社の未来が怪しく感じられるのではないかと思います。

人生の指針をどこに置くか

仕事選びは生き様選び

ところで、人が仕事を選ぶというのは、たんなる生活手段選びという認識をされていますでしょうか?それとももう少し深い意味があるとお考えでしょうか?私は、親の会社に入社し、孤独を感じ、自分の能力の限界を感じたとき、ふと考えたことがあります。それは、長時間会社に居る自分の事を俯瞰した時、仕事とその場所を選ぶというのは生き方を選ぶことなんだな、ということです。たとえば、地震などの大災害が起こった時、消防士や警察官は人が自宅に待機して家族を守るような一大事の時、家を後にし仕事に就くことが求められます。それを拒否することもできるのかもしれませんが、基本的にはそういった非常事態に人のために働くことを決めた人がそういう職に就いています。

そう言う職業は特別と感じるかもしれませんが、私たちは親の会社を継ぐという仕事を選んだことで、どんな生き様を選んだのでしょうか。それは例えば伝統を維持することかもしれませんし、親が始めたことを守ろうということなのかもしれません。そういったことは意識はしていなくとも、無意識の領域では何らかの選択をしているわけです。ちょっと考えたいのは、果たして自分はどんな生き様を目指してきたのだろう?という問いを自分に対して投げかけてみることではないでしょうか。

人は幸せを味わうために生きている

ここで私の私見を申し上げますと、恐らく人は誰もが幸せであることを目指して生きているのではないかと思います。じゃあ幸せって何でしょうか。これは簡単に言うと、心の状態です。「ああ、幸せだなぁ」と思えるかどうか。その心を引き出すのに一般的には、「お金が儲かる」とか「家族や恋人に愛されている」とか「運がいい」とかそんな出来事を望みます。しかしそれはキッカケに過ぎません。自分の外側で何が起ころうと、自分が勝手に幸せと思えば、自分の脳で認識する世界は幸せ以外のなにものでもありません。要は解釈の問題なのです。

だから、たとえば今孤独な境遇にあったとして、多くの場合それは「不幸」というシチュエーションであるという解釈をしがちです。しかし、大事なのは孤独=不幸と考えるプログラムが自分を不幸にしているということ。だからまずは、判断をさしはさむことなく今の状況を俯瞰してみてほしいと思います。一つ言えることは、未来に不安はあれど今現在はなんだかんだ言って、毎日、ご飯も食べることができて、このブログを読むことができるほどには動くことができて、頭もはっきりしている。

当たり前と言われればそれまでかもしれませんが、これって実は未来は不安でも今は大丈夫(少なくとも生きている)ということだと思います。まずはその環境に感謝ができるといいんじゃないかと思います。未来より大事なのが現在で、現在がちゃんとした状況であることが大事ではないかと思います。そして、現在との対比で私たちは未来を見がちです。未来が今より悪くなる予想が頭に浮かべば不安。未来より良くなる予想が頭に浮かべばワクワクになるわけです。

そして、後者の方が現在の自分にとっては幸せを味わいやすいと思うのですがいかがでしょうか。そして、気持ちが上向くと、思考回路が切り替わって前向きなことを考え始めます。そこに至る道はシンプルで、前述の通り「今より未来が良くなる」という前提を頭に描けばいいだけです。もちろんすぐにはそういった思考に至ることができないかもしれませんが、頑張って妄想してみてください。

社会性の縛りを少しだけ解いてみる

そんな妄想を考え始めると、もしかしたら、私たちは「社会性の仮面」を脱ぐ必要があるかもしれません。誰もが、小さいころ、ちょっと羽目を外しすぎて怒られた経験があると思います。その調子に乗っている状態って、実は私たちの持っている本来の能力を引き出す状態だったのではないでしょうか?たいてい自分の才能が強く存在感を主張し始めると、多くの場合は叱られたり、頭をぶつけたり、イジメにあったりすることがあります。なぜかというと「普通の人とは違う」能力や考え方があらわになるからです。社会は多くの場合異質なものをはじこうとします。だから子供のころはそれでいたい思いをして、自分の才能を封印してきた人が多いと思います。それを解き放つには、社会における「いい人」「しっかり者」「ちゃんとした人」といった評価をかなぐり捨てることになるかもしれません。そんな勇気が必要な事なのですが、それができないことが、「いくら頑張っていても満たされない」という悩みの中には含まれているように思うのです。

しかし、大人になった今、そんな子供向けのリミッターはそろそろ外してもいいころだと思います。いっそのこと、後継者はこうあるべきとか、「経営者があるべき姿」を目指すというのではなく、ご自身の才能を開花させることを主軸にもって現実と向き合ってみてはいかがでしょうか。会社のことも大事かもしれませんが、読者である皆様自身が覚醒することが結果として会社を良くする方に舵取り可能になります。ぜひともそんなことをご検討いただければと思います。

まとめとして

実は後継者・跡継ぎ・二代目社長がもつ悩みは多くの場合、一つにつながっています。会社の中で孤独を感じることは、将来の不安とつながっていますし、将来の不安が自分の能力開花をより難しいものにしています。それを解消するには、常識的なやり方としては、組織(チーム)をまずしっかり作るということ。これは従業員の話をしっかりと聞き、信頼関係を作り、組織で様々なことを考える癖をつけ、リーダーがある程度の方向付けをする、という考え方で何とかなるものです。

一方、逆のルートもありまして、孤独とか不安とかも気にはなりますが、まずは自分の才能を開花させることを第一にするというパターンもアリだと思います。自分が今使いきれてない才能を見つけ出し、伸ばし、社会的にはけっこう風当たりがきつくとも、その才能を前面に出していく。すると面白いことに案外人はそういった後継者に惹かれるものです。そこからチームを作っていくというのも一つのパターン。

決まりきった方法論や、正解があるわけではないので、自分がやりやすい方、あるいはやりたい方法でやればいいのではないかと思います。大事なのは、あなた自身がそのやり方で幸せなのかどうかです。自分の人生は自分で責任を取らなければなりません。ならば、あなたの幸せはあなた自身しか考えることができないのです。満たされた未来をえたければ、自分の幸せのことを考えてみてはいかがでしょうか。

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