会社というものは公器である。
そんなことを意識すると、「ウチの会社、めちゃくちゃじゃないか」と感じる人も多いかもしれません。
なにしろ、中小企業の創業者は、会社とプライベートを公私混同。
そんな会社を後継者としては何とかしたいと思うわけです。
結論から言います。
もしそういったことを、いかにもクリーンにしていきたいと思うなら、
親をクビにする以外、うまい方法なんてないと思います。
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私は保険屋さんとして、様々な中小企業経営者と接する機会がありました。
保険を使って、いろんなことができるわけですが、たいてい「経営者が私腹を肥やせる」プランは積極的な社長が多い。
しかし、「福利厚生」プランは動く人もいれば、動かない人も多い(笑)
この辺りの本音を、言葉にはしないまでもひしひしと感じる機会は多かったと思います。
後継者としては、親のそんな姿勢にうんざりさせられることも結構あるんじゃないかと思います。
しかし、それを一生懸命説いたところで、親には伝わりにくいと思います。
なぜなら、親は会社の創業期には、私財を投じ、時間や、自分のいろんなものを犠牲にして会社を育ててきました。
会社が安定してきてからは、その投資に見合ったリターンはあっても当たり前じゃないか、と感じていると思います。
世代的には、誰かのためというより、自分のための起業であったんだと思います。
その目的を達するには、会社から十分なリターンを得なければなりません。
後継者としては、これを何とかしたいと思うことがあるようです。
しかし、冒頭でお話ししたとおり、親を変えようとあれこれ策を練ってもあまりいい結果は見られないと思います。
自分が継ぐことになるであろう会社の資産を、削り取っていく姿を見るとイライラする気持ちはわからないでもありません。
なんだか、骨と皮になった会社を引き継がされるんじゃないか、とヒヤヒヤしているかもしれませんね。
これは賛否両論あるかもしれませんが、私の考え方はこうです。
親は親、自分は自分。
親が勝手にやってることは、それをどうこうしようと制御することを考えるより、自分は自分にとってできる最善のことをすればいいんじゃないかと思います。
程度の問題はありますが、会社の資産を削り取っていくとしたら、後継者はゼロスタートをイメージすればいいだけ。
(ただ、無理な借り入れをしまくってまで私利私欲に走るのはいかがかと思いますが・・・)
すこしいやらしい言い方になりますが、親がそういった状況で、後継者が常識的な判断をし、実行していると他の社員から見ると「後継者は信用できる人」という評価を得られるかもしれません。
そう考えると、親があまりよくない行動をすればするほど、後継者の良さが際立つと思いませんか?
人がどうふるまうかを気にするより、自分がどうあるかが大事。
そんな風に思うのですがいかがでしょうか。
人は自分の事より、他人のことに目くじらをたてがちです。
自分ができないことを、人に強要したりすることもあります。
大事なのは、親がどうである、ということより自分はどうあるか、なのではないでしょうか。
親を自分の考えに従わせる必要などありません。
後継者が後継者として輝けば、周囲は後継者の人そのものを評価し始めるはずです。
これは単なる精神論ではなく、事実。
周囲の人を動かすより、自分のあり方をまずは貫いてください。
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