後継者

悩んだことは質問にかえてみる

朝四時。
ふっと目が覚めました。
別にトイレに行きたいわけでもないし、
物音がしたわけでもない。

けど、やけにはっきりした目覚めです。
布団の中でもぞもぞしていると、あるイメージが思い浮かびました。
そのイメージはまさに、ここ2~3日、うんうん唸っても答えの得られなかったある問題への答えでした。

——————————————

■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

 

何の本だったか忘れましたが、こんなことを書いてあるのを見つけました。
「人は、考えないためだったら何でもする」
なるほど・・・と思いました。

一見、勉強熱心な人はたくさんいます。
わたしも、そこそこ熱心なほうだと思います。
そんな私自身、気が付けばそうなってしまっているのですが、「答えを探すこと」と「学習」を混同してしまっています。

学生時代のクセなのか、どうもどこかに正解があって、それを探し当てることに時間を費やしがちです。
つまり、「自分の頭で考える」ということを、避けているんですね。
自分よりも、誰かが言っている事のほうが信頼できる、と考えていることに他ならないようにも思えてきます。

 

それでも、どこにも答えが落ちていない問題にぶち当たれば、何かしら自分で考えざるを得なくなります。
こういう時はある意味、チャンスですね。
他に方法がないのなら、考えるしかありません。

こういった「チャンス」は、たいてい「困りごと・悩み事」としてやってきます。
なぜなら人は、切羽詰まらないと動かないから。
早く解決しなければならなくて、どこにも答えが落ちていそうにない問題に巡り合えたなら、それは自分の創造性を発揮するチャンス。
退路を断たれたうえで、「何が何でも考えなければならないシチュエーション」が整えられているわけですから。

 

それでも悲しいかな、人は考えることを避けがちです。
解決すべき問題は、「悩み」という名前を付けられ、持ち続けられます。
悩んでるんだ・・・と言っているうちは、たいてい解決策を考えてはいません。
問題をぼんやりととらえ、手が出せないようにあえてしている。
たぶん、働くことをサボろうとする脳の仕業なんでしょう(笑)

余談ですが、脳はかなり省略が大好きなようです。
目にとらえられた情報も、全部は処理せず「みようと思ったもの」しか意識にあげてきません。
耳に入る音も、やはり全部は処理せず、聞こうと思った事しか意識にあげてきません。
ふと周囲の音に意識を移せばわかりますよね。
窓の外の車の音、エアコンが動く音、衣擦れの音、パソコンのキーをたたく音、冷蔵庫の動作音、いろんな音が耳に気付くと思います。
これまで耳に入っていたはずなのに、意識するまで聞こえなかった音、たくさんあるんじゃないでしょうか。

 

脳は勝手に働き方改革をして仕事を省略しがち。
とはいえ、ここぞというときには、ちゃんと働いてもらいたいところです。
私の経験上のポイントは3つあります。

まず、これはよく言われていることですが、「悩んでるんだ」と言っても脳は忖度して答えを探してはくれません。
「答えを探せ」と命令しないとダメみたいです。
その命令は、質問形式が良いようです。
それも具体的なほどいいと聞きます。

〇〇を習得するために必要なことは何か?
□□をうまく運営するにはどこに気を付けるべきか?
会社の業績を上げるために自分がやるべき初めの一歩はどんなことか?

などなど。
このような質問を自分にインプットします。
インプットの方法は、単純に自分に問いかけるだけでOKです。

 

そして2つ目のポイントは、四六時中そのことを考える、ということ。
これはあまり言われていませんが、私の経験ではその時だけ質問して終わり、だと脳は優先順位を上げてくれない気がします。
あるいは、答えを見せてくれていても、自分が気づかないこともあるかもしれません。
だから、ひたすらそのことを考えます。
真剣度を試されてるとでも思ってください(笑)

3つ目は、ぼんやりする時間を作る、ということ。
それなりに真剣に解決したい課題なら、ぼんやりしているときも頭にそのことが浮かんでくると思います。
それはそれでOKなので、頭の中に浮かんでは消えることを、ぼんやり観察してください。

 

やることはこれだけ。
そうすると、たまたま耳に入る言葉、たまたま目にする文字やイメージが、その解決策に通じるものであることがあります。
「これ、ヒントかな?」と思ったら、そのヒントと自分の作った質問を結び付けられないか考えてみます。
するとあるとき「あ!そうか!」となる事がけっこうあります。

なれるまでは難しいかもしれませんが、日々鍛錬していくとだんだんと読み解けるようになってきます。
場合によっては、非常に象徴的な夢を見たりすることもあります。

私は割とこういったことを習慣にしているからか、
今回の課題への真剣度が高かったからか、
朝の4時にがばっと目覚めて、「こういうことだったんだ!」という回答を得ることができたりしました。

 

これ、別に怪しげな話をしているわけではありません。
日頃左脳で考えることが一般的な人の思考。
これを右脳の力も借りよう、という方法論です。
厄介なのは、右脳は言語を持たない脳なので、イメージで語りかけてくるからわかりにくい(苦笑)
それでも処理速度は、桁違いに早いと言われていますから使わない手はないですね。

また、ぼんやりしているときも通常の何十倍単位の速度で脳が活動しているらしいので、そういう時間も大事です。

机の前で、うーーーん、うーーーん、と唸っても答えが出ない問題があるなら、試してみてください。

 

あ、そうそう。
ここで得た答え、忘れやすいので、すぐメモすることを忘れないように!

——————————————

■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

関連記事

  1. 親子の確執を起こしている後継者、他の人間関係は大丈夫?

  2. 親の会社を継ぐ後継者の心がスッと軽くなるたった一つの考え方

  3. インスタントな方法論は長期的にうまくいかないことを知っておいたほうがい…

  4. 後継者が気になること 事業の効率化の進め方

  5. 人は人でしか磨かれないという言葉と後継者

  6. 後継者が絶対に身につけたいたった一つのスキル

  7. 他人の言動を先回りする後継者

  8. PDCAのPにこだわってはいけない ~同族会社の二代目経営者のネタ帳