権威への依存~後継者が気を付けたいこと

後継者として気を付けたいことに、「権威への依存」があります。
それはどういうことなのでしょうか?
順を追って解説してまいります。

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仮に、私たちが病気になったとします。
病気を治すのはだれでしょうか?
お医者様ですか?
たぶんそうではないと思います。

病気を治すのは、私たち自身です。
お医者様は、専門知識や技術でそれをサポートしてくれる立場の方です。
その証拠に「本人に治る意志がなければ、治療が進みにくい」という話はよく聞きます。

じゃあ、法律問題に巻き込まれたら、誰が解決してくれるのでしょうか?
これも基本は、自分だと思います。
その助けとして、弁護士という専門家のサポートを受けます。

自動車事故を起こしたときの解決もそう。
問題に直面しているのは、事故を起こした本人であって、解決すべき人は当然その本人です。
保険会社はそのサポートをしているにすぎません。
その証拠に、事故で怪我をさせられたお相手のお決まりの言葉はこうです。
「保険会社が交渉してくれてるけど、いったい本人は何をしてるんだ?
見舞い一つこないで・・・」

あたりまえのことですが、自分の問題は、自分で解決すべきです。
しかし、そのことを忘れることはよくあります。

私の恥ずかしい失敗談があります。
当時の私は「功を焦って」いました。
二代目経営者として、思ったような成果もあげられないし、
自分のやっている仕事に今一つ熱も入らない。
そこで、WEBマーケティングのコンサルタントの方に相談しました。

「〇〇保険を手っ取り早く売る仕組みを作ってください。予算は〇〇万円までなら出せます」

そのコンサルタントの方、どうも乗り気じゃないようです。
値段が合わないからなのか?それなら適正な料金を教えてほしい。
不可能だと感じているのか?ならはっきりと言ってほしい。
けど、その方は何もおっしゃらず、しかし、仕事も引き受けてくれません。
その時は、その理由がまったくわかりませんでした。

しかし、ある自分の本業のお客さんと出会ったとき、私はそのコンサルタントの方の考えていることがわかった気がしました。
そのお客さんは、依存的なんです。

「なにかがあったら、あなたが何とかしてくれるんでしょ?」
保険の仕事をしていると、こういう言葉はよく伺います。
いえいえ、私が何とかするのではなく、私はあなたが解決に至るためのサポートをするんです。
問題解決をするのは、問題を抱えている人本人の責任です。
そんな風に思うのです。

事故で、加害者本人に問題を解決する意志がなければ、保険会社がどんなに動いてもうまくいかないことはよくあります。
人に迷惑をかけたのだから、まずはそれを受け止めることが必要です。
事故を起こした自分のことを棚に上げて、権利主張ばかりしていては解決は遠のきます。
その過程で、サポートしてくれている人にも暴言を吐く人は少なからずいるようです。(幸い私はそういったお客さまとはお付き合いしてませんが・・・)

きっと、私がお願いしようとしたWEBマーケティングコンサルタントは、これに近い依存心を私の中に見たのでしょう。
上手くいったら当たり前、上手くいかなければ業者の責任。
金を出したんだから、当然だろう、という私の姿を想像したのかもしれません。(そこまでひどいことを言うことはないとは思うのですが・・・汗)

人は多かれ少なかれ、権威への依存心を持つものです。
そこへ頼めば何とかしてくれる。

後継者に至っては、身近なところにその「権威」があることが多い。
つまり親である社長であったり、先代ですね。
知らず知らずのうちに、あの人が何とかしてくれるかも、と目の前の問題を放置したり、
あの人が言うから、自分で責任を取るだろう、と安易に考えてみたり。

しかしたいてい、放置した問題は放置されたままだし、責任はまわりまわって自分のところにやってきます。

良くないお医者様、弁護士、保険屋さんと付き合ったなら、一時的には「アイツらのせいだ!」と責任転嫁ができるように見えます。
しかし、最後の最後責任を取るのは自分自身です。
彼らをクビにしても、問題は残るからです。
これをシビアに考えると、そういった使えない専門家を選んだ自分の責任と言えそうです。

しかし、問題を自分の責任の下解決する、という覚悟を持っていれば、
実はそういった専門家のサポートが適切かどうかは、早い時期にわかるものです。
けっきょく、後継者にとっては会社の周囲で起きることすべてにたいして当事者である、ということです。

なんだか大変そうに見えますが、実際大変です。
しかし、ある程度ハラを決めれば、なんとなくできてしまうもののように思います。

後継者の問題を変わって解決してくれる人は、どこにもいません。
問題を病と考えると、逃げ続けると、慢性化します。
治りにくくなるわけです。
しかし、今手術をすると、負担は大きいかもしれませんが、早く治ることもあります。

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