後継者

同族企業の後継者に足りないもの

親の会社を継ごうとすると目の前の障害ばかりが気になる。
前に動けなくなってしまうとき、あることを確認して見てはいかがでしょうか。
後継者である私たちに圧倒的に足りないものがあるのではないかと思うのです。
——————————————
■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

 

創業4年で株式公開、設立10年で売上高1,000億円、5年間に500店舗を実現した吉田行宏氏の著書、
成長マインドセット」にはこんなことが書かれています。

一定の成果を期待するとき、その背景には何層かの段階がある。
それは、
【第一層】意識・想い・人生哲学
【第二層】ふるまい・習慣・行動
【第三層】能力・スキル
【第四層】成果(結果)
という4つの層です。

たとえば、メジャーリーガーのイチロー選手は、小学生の時に
「一流のプロ野球選手になる」という想いを持ったようです。(第一層:想い)

そして1年のうち360日を練習に充てるといいました。(第二層:習慣)
その結果、野球がうまくなって(第三層:能力・スキル)、結果としてメジャーリーガーまで上り詰めた(第四層:成果)ということです。

 

何かがうまくいかないときは、どれかが欠けていることがあります。
想いは持っているけど、行動が伴わないとか、
習慣や行動を変えずにただスキルだけを学ぼうとするとか、
成果とスキルばかりに注目して、想いが伴わないとか。

そして、後継者にありがちなのは、実は思いが明確になっていないことが多いのではないでしょうか?

 

よく言う話で、自分の代で会社を上場してやろうとか、社員数をこれだけに増やそうとか、売り上げ規模をここまでもっていくとかありがちな目標はありかもしれません。
しかし、本当にそれを望んでいるのでしょうか?
きっとそうすれば、世間から、そして親から認められる。
そう思ってのことではないでしょうか?

たぶん、後継者の想いは「認められること」であることが多いと思います。
売上とか上場とか、会社規模なんて言うのは、あくまで手段です。
目的ではないのではないでしょうか?

 

しかし、私たちはそのことに気づかないことが多い。
結果として、会社を大きくしようとばかり考えて焦ってしまう。

もう一つ、考えてほしいことがあります。
もし私たちの想いが「認められること」であるとすれば、それはだれに認められたいのでしょうか?
同業者の社長?メーカー?世間一般?
たぶんどれも違います。
じゃあ親に認められたいのでしょうか?
半分あたりかもしれませんが、半分はハズレじゃないかと思います。

私はこう考えています。
一見誰かに認めてもらいたいかのように感じる自分の想い。
それは、実は外のだれかではなく、自分自身で納得できる状態でありたいのではないでしょうか?
認めてもらいたいのは、自分以外の誰かではなく、自分自身に認められたいのではないかと思うのです。

 

となると、会社をいくら大きくしたところで、今感じている虚無感はなくならないでしょう。
私たちは、会社を大きくしよう、他人から認めてもらおう、と思ってスキルばかり蓄えがちです。
自制的な習慣も身に着けるかもしれません。
それでも思ったような成果が出ていない、と感じるとすればやはり第一層の「想い」を見直す必要があるかもしれません。
そしてこれが間違っていると、私たちは自信を失い、小さくまとまってしまいます。

この「想い」を見直してみると、あるいは見える世界は一変するかもしれません。

 ——————————————
■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

関連記事

  1. 後継者にとって社内がうまく回らない時「執着」が生まれる

  2. ブルーオーシャン戦略と後継者の小さな試み

  3. コロナにかかって気づいたこと

  4. 商売をやめるタイミング

  5. 学ぶことより大事なこと

  6. 下請け会社がもたない2つの機能

  7. 家業を継ぐ後継者が幸せになる方法

  8. 跡継ぎとして家業を継いだが、気持ちは満たされないのはなぜか