親の会社を継ぐ後継者にとって、モチベーションを保つというのはなかなか大変です。
私自身、もう会社に行くのが嫌で嫌でしょうがなかったです。
それはなぜかと言うと、とにかく窮屈だったから。
親に監視されているところで働き、人間関係を育み、成果を出さねばならぬ。
これがとにかく窮屈だったんですね。
褒めてくれる親ならばいざ知らず、そういうのが苦手な世代です。
「こんなに頑張った」という思いとは裏腹に無反応だったりするから、
あるいは、マウント取られたりしますから、なんか「やってやるかよ」みたいな気にもなる。
若いころはそんなことから、会社に行くと、気分が落ち込む、なんてことが結構ありました。
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モチベーションというと、なんか「燃えるぞー!」みたいなイメージを抱きがちかと思います。
けどこれって、そんなに長くは続かない。
燃えるけど、すぐに消えちゃう花火のようなもの。
一方で、私、大学受験の時、夏前に「勉強するぞ!」と決めたことが、ちゃんと受験シーズンまで持ったことがあります。
その理由は、浪人することで時間を無駄にしたくなかったから。
言ってみれば、彼女作ってキラキラ学生ライフを早く送りたかったという欲求があったからです。
実はこれ、根源的な欲求。
食欲、睡眠欲、そして性欲ですね。
こういった根源的な欲求に即したモチベーションは消えないのです。
大事なのは動機です。
じゃあ、後継者が親の会社を継ぐ動機って何なんでしょう?
生きていくための「食欲」ではありませんが、生活費という生存欲求と絡んでいる部分はありそうです。
けど、生きていくだけなら、サラリーマンだってできますね。
逃げ道があるんです。
だから、親の会社を辞めたいと思う人はいてもやめられない一つの理由は、働く場所があるかどうかが不安という事になります。
で、親の会社を継ぐ理由の多くは、承認欲求にあるんじゃないかと思っています。
親に認められ、世間に認められたい。
けど、親はいつまでたっても認めてくれませんから、満たされず、諦めモード。
結果として、会社、もういやだ、となるんじゃないかと思います。
さて、ダニエル・ピンクという作家は『モチベーション3.0』の中で、これからの本質的なモチベーションの三要素をあげています。
①自律性
②成長
③目的
まずは、物事を自分で決めているという感覚を持つことが大事と言います。
親子経営では、親の意見が強く、自分で決められていない感覚が強いかもしれません。
成長に関しては、その物事を通じて成長できるか?という受け取り方ができるかですね。
やらされ仕事になりがちなので、成長のイメージがわかないかもしれません。
そして、目的。
何のために?ってところですね。
ここがボヤ―ッとしてて見えない人も多いのではないでしょうか。
だから、会社の理念とかをつくったりして、目的をわかりやすくしようとするのですが、そもそもその理念に自分でコミットできなかったのが私。
自分の事で精一杯で、会社の未来は形だけになりがちです。
結局、後継者は、自分の心を満たすことが大事ではないかと思うのです。
まずは自分との対話が必要な場合が多いと思われますがいかがでしょうか。
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