一生懸命握りしめているものを手放してみる~後継者を苦しめているのは執着かも?

こんな実話があります。
ある川を下るとき、皆さん手慣れたベテランで、きちんとしたカヌーに乗って川下りをされています。そんな中、素人であるある方は、タイヤに板切れを結び付けただけの簡素なボートともいえないものに乗って川下りをされました。
多くのカヌーが転覆したり立ち往生するような難しい流れの中で、タイヤボートは一番早く川下にたどり着いたそうです。

その勝因をその方はこう分析していました。
「流れに逆らわなかったのがよかったのかもしれない」
なまじ、コントローラブルなカヌーだと、流れを制しようと思うわけですが、タイヤボートは操縦性は非常に低い。だから流されるしかなかったものの、それがよかったのだというのです。

これは実は、現実社会でも結構ある話ではないかと思います。

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後継者が持ちがちな「執着」

「義務」と「現実」の綱引き

私たち跡継ぎ・後継者・二代目社長は、親の会社を引き継ぎ、維持し、伸ばしていかねばならない「義務」があると考えがちです。そもそも私たちの跡継ぎという役割はまさに、会社の灯を消さぬよう次の世代へバトンタッチをすることにある、と多くの場合考えられていると思います。

しかし、不思議なことに、会社を維持しよう、維持しよう、と頑張れば頑張るほどに、いろんな苦難が次々とやってくるような印象はないでしょうか。そして組織を引っ張ろう、引っ張ろうとするほどに、組織は硬直化して動かない。それでも、その労をねぎらってくれる人がいればまだ救いなのですが、誰一人理解者はないまま一人何かと戦っている。そんな跡継ぎ・後継者・二代目社長が少なからずいらっしゃるように思います。

組織は引けば引くほど抵抗する

私の知る限り、多くの場合、跡継ぎ・後継者・二代目社長は自分の方に背負った責任を果たそうと、ことを急ぎすぎる傾向があるように思います。物事を段階を追ってやっていくというより、今すぐ組織を変えていこうといった形で、いろんなことを急ぎます。跡継ぎ・後継者・二代目社長から見た会社と、一般の従業員から見た会社と、親である先代から見た会社は全く違った景色に見えていることが多いようで、跡継ぎ・後継者・二代目社長の焦燥感というのは、周囲から見ると少し白けた感じに見えることも多いように思います。

そんな状態ですから、「早くこっちへ来いよ!」と綱を引けば引くほど、組織は「何を言ってるんだい?そんな変化、俺たちは望んでいないよ」とばかりに抵抗します。跡継ぎ・後継者・二代目社長としては、引けばついてくるという期待値があるだけに、しびじゅたいと現実のギャップにさらに焦りを見せ始めます。

うまくいかないときほど力んでいる

力づくで動かそうとしても人は動かない

ここで冒頭の話に戻って考えてみましょう。自然という大きな力に逆らい、オールで状態をコントロールしようとしたカヌーよりも、ただ流れに任せ、あっちにぶつかり、こっちにぶつかりながら、それでも流れを支配しようとはせずに流れに乗るしか選択肢のなかったタイヤボートが一番早かったといいます。

この自然の流れと、人の動きというのはけっこうにている部分があるように思います。人は何かを強要されると即座に抵抗します。結果として、リーダーの言葉には思ったほど従順に従うものではありません。一方で、人が集まる組織では一定の流れがあって、その流れをうまく活用すると、思いもよらないパワーを発揮することもあるように思います。

そういった時、跡継ぎ・後継者・二代目社長の方々にとっては、「コントロール感」はないかもしれませんが、リーダーはメンバーをコントロールしなければならない、という執着を手放すことが意外と大事な時期というのがあるように思います。具体的には、メンバー一人一人がどうはたきたいか、何を成し遂げたいかに着目し、それを活かすという考え方を持つといったことが一例として挙げられるかもしれません。近年、one on oneミーティングなどといい、メンバー一人一人とのコミュニケーションを大事にしようという風潮はそれを象徴しているのではないかと思います。

自身の影響力の在り方を考える

跡継ぎ・後継者・二代目社長が、早く功をなしたいとあせると、従業員を力づくでコントロールしようという方向に行きがちです。会議などでの圧力や、罰則のようなものを作ってみたり、ルールを厳格化したり、競争を促進したり、報酬制度を変更したり。こういったコントロール法は一時的には成果が見えるかもしれませんが、長続きさせることは難しく、社内モラルの低下をおこし不祥事に結び付くことが多いように思います。そして実際は、しっかりとコントロールはできないので、さらに跡継ぎ・後継者・二代目社長はいらいらし、まさに負のスパイラルが起こり社内は殺伐とした雰囲気に包まれがちです。

であるなら、一旦、コントロールへの執着、会社のビジネスへの執着、跡継ぎ・後継者・二代目社長の地震への評価の執着をいったんはずして、止まって、見る、ということをしてみてはいかがでしょうか。それはとても危険なことに見えて、なかなかできないのですが、歯を食いしばってやってみると、今まで見えなかったことが見えることがあります。

仕事は楽しく喜んで

私たち跡継ぎ・後継者・二代目社長は、親の会社に入社したときから、常に会社全体のことを考え、何とかこの会社を盛り上げたいと考えている方が多いと思います。その想い責任を感じる日々ですから、いつしか眉の間にしわを寄せて仕事に向かう日々というのがデフォルトになっているように思います。

しかし、仕事で結果を残す方って、笑いながら、ワクワクしながら仕事をされている方が多いように思います。そしてリーダーが仕事を楽しんでやっていれば、メンバーはそれにつられてしまうものだと思います。しかし、現実は眉をしかめたリーダーが、メンバーの繭もしかめさせているケース、結構あるんじゃないでしょうか。

だから一度、持っている責任とか、義務とか、やらなきゃいけないことを一回捨てるくらいの覚悟をもって見直してみる。すると、現実の見え方が大きく変わってくるのではないでしょうか。まずは私たちが楽しめる会社作りをしたいですね。

 
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