後継者・二代目社長が親の会社の事業転換をするヒントとして先代へのインタビューをするとき聞きたい3つのテーマ

このブログでは、会社をこれからどうやって変革していけばいいか、という悩みの解消のヒントとして、「先代の創業時代の話を聞こう」という提案を何度かしています。先代の話を聞き、その時のことを抽象化して考えたときに、自分の会社の未来像へのヒントとなることがあるからです。
とはいっても、何をどのように聞いていいのかがわからないという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回の記事ではそのインタビューの内容4選をご紹介させていただきたいと思います。

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できれば創業者、あるいは先代の話を聞く、というのは後継者・二代目社長にとって結構大事なことだと思います。そのインタビュー内容は、たとえば会社の経営理念を固めるためにとても大事なものであったり、創業精神として語り継ぐべきものが見つかったり、社員をまとめるために必要であったり、あるいはお客様や世間に対するアピールポイントとしてとても大事なものとなる可能性があります。

しかし一方で、私たちの親世代は自分のことを語ることをあまり好まないかもしれません。少しぶっきらぼうな答えしか返ってこなくて残念な思いをされる方も多いかもしれません。かくいう私も、「創業時、どんな思いで会社を立ち上げたのか?」という質問を親に投げかけると、「サラリーマンでは先がないと思ったから」とそっけない返事。一国一城の主となりたかったからとか、自己実現的な話しか出てこなかったのを記憶しています。しかし、程度の差こそあれ、そういったどちらかというと不安定な場に身を置く決心をするからには、何かしら「こうすればうまくいくはず」とか勝算めいたものがあったんじゃないかと思うのです。そしてその勝算こそが、お客様に選ばれるポイントであり、それを裏返すなら、そこで世の中に貢献しようと考えたはずなのです。

たとえば、私の父は保険会社の「起業コース」みたいなものに乗っかりました。2年ほど研修生として保険セールスをします。保険のことを学びながらセールスをし、一定程度のセールスを達成したら晴れて独立、という独立研修制度です。そのコースに入ったきっかけが、当時勤めていた勤め先で社有車の管理をしていたわけですが、その保険の付保状況がはっきりわからないので保険会社に一覧表を作るようお願いしたといいます。しかし、保険会社はそれをのらりくらりと放置。また、当時の保険会社は自動車保険においても自己相手との示談交渉はしませんでしたから、企業の担当者がやっていたわけです。自分がサラリーマンとしてやってきたことを仕事としてやれば、差別化ができるという思いで起業したわけですが、これを言語化するまでには随分とインタビューに手間取りました。

こういった比較的具体的な話を先代から引き出す際に行うインタビューのコツについて少し考えてみたいと思います。参考書は、心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える』(キンドラ・ホール)です。

1.記憶をさかのぼる

参考書としてご紹介したキンドラ・ホールの本には、こんな事例が紹介されています。ファイナンシャルプランナー(お金の専門家)が記憶をどんどんさかのぼると、子供のころの体験が思い出されました。貯金箱にお金を入れたいけど、めったにお金に触る機会のなかった彼女は、たまにお金を手にするとそれを使って遊んでいました。すると母親が「お金は汚いから遊ばないの!」と叱ったそうです。その言葉を真に受け、彼女はお金を水洗いしたのだそうです。本書においては、それだけ私はお金を愛していて、あなたのお金も同様に扱う、というメッセージに変わっています。逆に例えば、汚いといわれたお金ですが、そういった教育を改めたいという思いが起点になる人もいるかもしれません。驚きですが子供のころの体験が仕事に直結していることも結構あるようです。

先代のインタビューに際しては、起業当初の出来事を聞く中で、初めての顧客とのなれそめあたりから始まって、少しずつ記憶をさかのぼっていくようヒアリングすることで、具体的な「事件」を思い出し、語ってくれるきっかけになるかもしれません。起業するにしてもいろんな選択肢があったはずで、あえて今のビジネスを始めたには何かしらの理由があることが多いのではないかと思います。

2.「もっと良い方法があるはず」と思った瞬間を聞く

私たちの親世代の多くの起業家は、まずは何かしらの仕事を雇われる形で経験されている方が多いのではないかと思います。その時に、たとえば独立しようと考えるに至っては、なにかしらひらめきがあった可能性があるのではないかと思います。その時の場所、シチュエーション、一緒にいた人、上司や仲間、そんなことを一つ一つ聞いていくことで、彼らのセリフや行動、そこから受け取ったメッセージを思い出すことがあるかもしれません。あるいは、何かしらのサービスを受けている際に、「なんでこんなことをやってるのだろうか。もっとこうしたほうが効率がいいはずなのに」と思ったことがあったのかもしれません。そういったことについて、当時思いついたことや疑問に思ったことなどを聞いてみると、様々な物語が思い起こされるかもしれません。

3.血と汗と涙を探す

起業の物語の中で、苦労した時代がない人を探すほうが難しいと思います。その過程や、準備段階で、必ずといっていいほど何かしらの大きな障害を経験していることでしょう。そういったつらい、きつい、そして泣きたくなるような経験に今の事業の原点があることもあります。たまたまそういう環境があったから始めた事業であったりした場合、何か問題が発生したときにブレイクスルーをおこして事業が大きく変態したことはあると思われます。その時のことをさかのぼり、話を具体的に聞いてみます。先代は苦労話をされることが好きな方も多いので気持ちよく話してくれるかもしれま¥。

 

ここで聞きだしたことはあるいは、企業理念としてしつらえることもできると思いますし、創業ストーリーとして社内に語り継ぐことも可能だと思います。ただ、その物語を少し抽象化することで、もしかしたら更なるこれからのビジネスへの変革のヒントとなることがある可能性も多分にあると思います。かつての発想を、かつての時代のテクノロジーや社会の中で実現したのが今の会社であるとしたら、その発想を今の社会やテクノロジーをベースで作り直すとどうなるか、というアイデアは出てくるのではないかと思うのです。ダメもとでも試していただく価値は十分あるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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Gerhard G.によるPixabayからの画像

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