情報を集約すると共通点が見えてくる~私がこのブログを書き続ける理由

今日は、私がなぜこんなブログをやっているかをお話ししたいと思います。
キッカケはシンプルです。
世の中には共通の悩みがあることを知ったからです。

そしてそれを偶然知ることになった私には、たぶん、使命のようなものがあるような気がしています。

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私が社会人になって間もないころ、ある場所で講演の機会を頂きました。
同業他社の後継者への講演です。
もともと3分間スピーチさえまともにできない私が、60分の講演なんてとんでもない。
そんな気持ちで臨んだ講演ですが、面白かったのはそのあとです。

懇親会で、参加者一人一人とお話をすると、みんな悩みは同じです。

気になって、中小企業のお客様の後継者とお話をしてみます。
すると、やっぱり悩みはおんなじなんです。

その悩みは何かというと、親である創業社長の暴君ぶりにほとほと困り果ててる、と。

 

彼らは、打ち解けない限り、
自分の話を理解してもらえると思えない相手には、
そんな話はしません。

恐らく私が、同じ立場にいることを先にカミングアウトしているから、無防備に話してくれたのでしょう。

パッと見、けっこうしっかり頑張ってる風に見える後継者も、
親のことを尊敬してる風に見える後継者も、
みんな程度の差こそあれ、親子の関係には悩みを持っていました。

 

「みんなおんなじなんだ」
そう思ったとき、ちょうど世の中にブログというものが出始めていました。
これ幸いと、始めたブログが、「二世経営者の会社改造計画」というもの。
アメブロでやってました。

当時としては、なんとなく、思いのたけや、
やってみたいこと、
学んだことや気付き、
感じたことを日々つづるだけのブログでした。
(今はそのブログは跡形もありません)

雑誌に掲載されたこともある、そこそこ売れた(?)ブログでした。
それがその後、有料メルマガinswatchでの全78回の連載につながります。
ただ、このメルマガは同業者に向けた業界限定のものでした。

この時に考えていたのは、単に、同じ悩みを持つ人が共感を持ってくれたらうれしいな、というレベルでした。

しかし、ある時、ある知人の奥様から喪中はがきが届きました。
その知人とは何年も顔を合わせていませんでした。
彼は、親の会社を継ぐため親の会社に入社したのですが、仕事が肌に合わなかったようです。
昔からそのことへの不満はきいていました。

彼との交流は住むエリアが違うので、一時期のみでした。
その後は毎年、年賀状だけのやり取りです。
ある年の年賀状には、一行、こんな風にコメントが書かれていました。
「やっと、親の会社から足を洗うことができました」

それから数年後、喪中はがきがどいたのです。

風のうわさに、彼が自宅で自ら命を絶ったと聞きました。
奥様とは直接の交流はなかったので、それが事実かどうかも、その原因が親や親の会社との関わりによるかもわかりません。
ただ、振り返ってみたときに、最後に彼と会ったときの仕事や立場への不満をかたる彼の姿は、そんな最悪の結末とつながってしまうのです。

 

このことは私に強い衝撃を残しました。
明日は我が身、とまでは言いませんが、このようなことは日本全国で起こっているんじゃないか、と思ったのです。
それから間もなく、私自身の状況も悪化しました。
原因は、親子というよりも、もう少し複雑な環境があります。
それはさすがにブログという公の場では、今はまだお話しできませんが、かなり社内が殺伐としてきた頃です。

当時、私は非常に焦っていました。
だれも信じませんでしたが、家業が扱う商品そのものがなくなってしまうかもしれない、という予測を立てたからです。
さらには、前述の”複雑な環境”のこともあり、親の会社を辞めようと考え始めていました。
次の収益の柱を作るにあたって、何ができるか。
そんなことをあれこれと試している時期でした。

そこでコーチングのプロに、継続的なコーチをお願いし、自分のやりたいことを明確にしていこうと考えました。
その結果導きだされたのは、「親子経営の後継者のサポート」という事業です。

どういう形で実現できるかもわかりません。
しかしとにかく、ブログを書こう。
そういう考えから、このブログが始まりました。

100記事ほど書いたころ、ポロリ、ポロリ、と相談メールが入り始めました。
なかには、テレビで見かけるような人が、実名でご相談いただくことさえありました。

しかし、当時は、複雑に絡まった親子関係を解きほぐす方法が十分は見えていませんでした。
ノウハウかなんてとてもとても・・・。
ですからビジネスとして成り立つはずもありません。

一方、そんなタイミングで、本ブログの書籍化を考え始めました。
いくら記事を重ねても、このブログのアクセス数はさほど伸びません。
なぜならば、そもそも後継者が悩みを解決するために、ネット検索するケースは少ないようなのです。
なにより、自分自身の立場におけるモヤモヤを言語化できていないのかもしれません。
さらに言うと、「ブログいつも読んでいます。涙が止まりませんでした」という方もいるのですが、
「いいね!やシェアは周囲の眼があるのでなかなかできないですけど・・・」と続きます。

私はあけすけに書いてますが、多くの人にとっては秘めたる悩みなんだな、というのを初めて知りました。

 

もう少し公にこの問題を議論できるよう、本にする必要がある。
そう感じたんですね。

 

そこである方の紹介で、編集者の方に小冊子を見ていただきました。
返ってきた回答はこんな感じです。
「確かに面白いんですが、提示される解決策が弱い」と。

ああ、痛いとこ突かれたな、というのが正直な印象でした。
わかりやすい解決策を提示できないと。

その後、いろんな情報をあさりました。
ある程度体系化する解決策を作れないか、と。
まずは、「困った親を変える方法」がないかどうか。
いろんな思考プロセスと情報収集の結果導きだした答えは、「再現性のある方法はない」ということ。
親本人が変わる意志がなければ、なかなかあり得ません。

じゃあ別の方法は・・・?
と考えたときに、最も参考になったのが自分の経験でした。
ある時は、ストレスによる歯ぎしりで歯を折ってしまうというくらいのしんどさが、あることをきっかけに一気に楽になったことがあったんですね。
その状態になるために何をやったかというと・・・・
実はとっても簡単なことだったんです。

 

正直なところ、私はこのブログを世のため人のために始めたわけではありません。
ぶっちゃけ、自分の利益のために、です。
ただそれでも、これを始めたおかげで、いろんな悩みや、いろんな思いに触れる中で、
徐々にやっていることの重さも、必要性もひしひしと感じるようになってきました。

子どもは国の宝だ、とよく言います。
ならば中小企業を継ごうという後継者もまた、社会人の宝であるべきです。
もちろん起業家も同様ですが、私はたまたま後継者のことを知っているから、そこに関わりたい、と思っているというだけの話です。

本人が本当の放蕩息子や放蕩娘ならいざ知らず、一生懸命前を向いて歩こうとする以上は、彼らを育てていく社会が必要だと思っています。
その一助となれば、と思っていますし、それが社会的に価値あることであればビジネスとしても成り立つはずです。

今はそれを証明したい。
そんな思いで、書き続けています。

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Image by geralt on Pixabay

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