親の会社を継ぐ後継者と先代の確執が深くなって、どうしようもなくなることがあります。
親子の断絶でまったくコミュニケーションが取れない状態。
過去にもそれを何とかできないか?という相談を頂きました。
ただ結論から申し上げますと、親子関係は人間関係。
どちらか、あるいは両方が変わらなければ改善することはありません。
実は意外なのですが、この手のご相談は先代、つまり親から入ることが多いのです。
私の著書です。
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親である先代は、後継者との断絶で、何を求めて相談いただくのでしょうか?
一定数は、「ある程度関係を取り戻したい」というものがあります。
一度は考え方の違いで分断された親子だけど、腐っても親子。
元通りとは言わないまでも、あるべき姿に戻りたいというお話。
一方で、他のパターンでは、実は先代がご自身の正しさを証明したい、
あるいはご自身が正しい事をしているという事を追認してほしいが故、
外部のコンサルタントをいれようとするケースもあります。
自分が正しくて、後継者が誤っているから、外部の専門家のスタンスで言い含めてほしい、
という思いが隠れているという事になります。
こういったご相談、ハッキリ言って泥沼ですから、私も受けるときもあれば受けない時もあります。
受け手も、先代とのお話の中で「求めておられる結果になるかどうかは保証しかねますよ」と申します。
なぜなら、私のクライアントはその場合先代でもあるのですが、フィーを頂くのは会社からです。
だから、会社の中長期的なビジョンをイメージしながら相談に応じます。
5年、10年のスパンで、誰の意見を尊重すべきかを考えます。
そうなると、先代が65歳なら、後継者にもう少し先代に頑張ってもらいましょう、というアドバイスをするかもしれません。
しかし、70歳オーバーの方からのご相談が圧倒的です。
となると、10年後には80歳。
私のアドバイスは、「今後10年後の会社に責任を持つのは誰か?」という視点からのアドバイスをさせて頂きます。
場合によっては、先代に引退なり、別事業の立ち上げを提案することもあるかもしれません。
ですから、先代からのオファーを頂いたとしても、先代の意志通りの言葉を残すわけではないという事、ご了承ください。
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