田村の頭の中

後継者にとっての幸せ

後継者倶楽部という後継者向けのコミュニティを、小さいながらもスタートさせています。
すると会員さんからのご相談を頂くことがあります。
その多くは、経営のやり方というか、一言でいうと人間関係の問題です。
かの心理学者アドラーは、人間の悩みのほとんどは人間関係からもたらされると言っていたようです。
あながちそれは間違いではなさそうです。

ということは、後継者はどうすれば「幸せ」になれるのでしょうか。

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たまたま読んでいた本で、興味深いことが書いてありました。
人間の幸せについて、哲学や心理学、脳科学やその他さまざまな学問から、過去数千年にわたって研究されているとか。
しかし、しあわせになるための決定的方法は見つからない。
だから、幸せを阻害する要素を排除するのが、幸せになる最短距離である、という話です。

私はこの話には異論をもっていて、実は幸せというのは意外と身近にあるものだと思っています。
たとえば、すごく大もうけをしたとしましょう。
宝くじを当てたのでもいいし、ビジネスがうまくいったのでもいいです。
こういう時に、人によって反応は違います。
そのことを素直に「幸せだ」と感じる人と、「怖くなってくる」と不安を訴える人がいるわけです。

お金があっても幸せな人もいれば、不幸せな人もいる。
結局、幸せというのはかなり「主観」に依存しているというのがよくわかる話です。

 

ということは、自分が「幸せだ」と思い込めばそれは幸せだし、「不幸だ」を思い込めば不幸。
自分がどうとらえるかしかないんですね。
結婚して子供をもてば幸せかと言えば、そうという人もいればそうと言えない人もいます。
一時的な享楽に興じれば、そのあとには強烈な罪悪感を感じることがほとんどです。

私たちは、何かの事実が起こる事で幸せになると思い込んでいます。
しかし実際はそんなことはなくて、身もふたもない言い方をすれば、脳の中のホルモンの状態でしかないのです。
何があろうと、幸せと感じていれば、脳の中には幸せホルモンが満たされます。
この「幸せ」と感じることが、「幸せ」をゲットするために最も大事なことなのです。

 

さて、後継者の立場を考えてみましょう。
私たちは何かと制約があったり、自分のことを軽く扱われて尊重されなかったり、
せっかくの行動を無効化されたり、努力を認められなかったり、
「不幸だな」と感じやすいキッカケはたくさん目にします。

ただそれを「不幸」と受け止めると不幸になるし、
それを「幸せだなぁ」と受け止めると幸福になる。

こう書くと、どこかの意識高い系か!?とうんざりされるかもしれませんが、たぶんこれは正しいと確信しています。
幸せだなぁ、と受け止めると、脳の中はお花畑になります(笑)
幸せを感じるホルモンで満たされるのです。
となると、それを幸せではない、と誰かが否定することなど全くの無意味。

世界を見たり感じたりしているのは、視覚や聴覚や、触覚などの五感ではありません。
その五感を処理する脳が、世界を知覚しています。
要は自分にとっては、脳こそがすべてです。
そしてその脳が、幸せと感じるなら、誰がなんといおうと幸せなのです。

Myriam ZillesによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

話がずいぶん飛躍しましたが、幸せは、自分が幸せと感じることでやってきます。

 

で、いろんなご相談を受けていると感じるのは、
・〇〇だから不幸せ
・〇〇だからうまくいかない
・〇〇を××にかえたい
という自分の外側にフォーカスしがちなんですね。

冒頭視たとおり、幸せは現実世界が変わることで得られるのではなく、
現実世界をどう感じ取るかが大事なのです。
であれば、自分の外側のことを気にしすぎても意味がないのです。

いかがでしょうか?
ちょっと変な奴的発言に聞こえるかもしれませんが、これが今時点の結論です。
だから後継者が幸せになるには、まず幸せと感じる必要があります。

そのヒントとしての「現実」との乖離を挙げるとしたら、周囲は「自分を大事にしていない」という思いだと思います。
それは自分を大事にしていないという目で見ているからそう感じるのですが、自分を大事にしているはずだに変えると少し見え方が変わるかもしれません。
それでも弱ければ、自分を大事にさせればいい。
その方法は簡単で、まずは相手を大事に扱えばいいのです。
ちゃんとそれに応じた対応を返してくれます。

親に対して冷たい態度をとっているなら、やさしく受け入れてみましょう。
たぶん無香も受け入れてくれます。
本来は年長者がそういうことを考えられるといいのですが、出来ないなら後継者がやるしかありませんね。
なにしろ、自分の幸せのためなんですから。

ということで、ちょっと今回のお話をかみしめてみてください。
はじめはえーー!?と思うかもしれませんが、徐々に受け入れられるようになるかもしれませんよ。

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