アトツギの読書ノート

後継者・跡継ぎが学びたい「非認知能力」の活かし方

非認知能力って、ご存じですか?
一般的にはお子さんの教育について語られる言葉のようです。
ただこれって、大人が生きていくためにもとても大事なもの。

特に後継者・跡継ぎは、ビジネスの世界に会って親子関係や社員との関係、そしてビジネスそのものでもまれる環境にあります。
そんな中で生きていくために必要な能力ではないかと思います。
その概略について、以下にお伝えしたいと思います。

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非認知能力とは?

点数に表せないもの

私たちは学生時代、常に「点数」で測られます。
テストの点数、体育での数値、その他もろもろ。
しかし、そういった学校での点数は、社会に出た途端あまり意味のないものになりがち。
特に中小企業で親の会社を継ぐときに、学校のテストの点数はほとんど価値がない。
じゃあどんな能力を育てて遅けばいいのでしょうか。

それが非認知能力と呼ばれるものではないかと考えられます。

非認知能力は、2000年にノーベル経済学賞を受賞した、ジェームズ・ヘックマン教授が「人生の幸せと成功に学力よりも大きく寄与する能力」と証明した能力。
具体的には、自己肯定感、自分軸、成功体質、主体性、オープンマインド、共感力などがあげられます。

ここから先は、『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる 大人の「非認知能力」を鍛える25の質問 』(ボーク重子)を参考に見てまいりましょう。

七つの武器

私たちが生きるにあたって、本書では七つの武器を使いこなすことを勧めています。
その七つの武器について解説します。

第1の武器「自己肯定感」

これはまさに自分を肯定する気持ちですね。
私たちは特に、「良い子」になろうとすればするほど、自己肯定感は下がりがちです。
特に後継者・跡継ぎという立場の人は、親がけっこう圧の強い人であること多い。
何しろ敏腕経営者ですから、自己主張が強いですよね。そしてこういう人は人を褒めるのが苦手。
厳しさを前面に出すというか、「これぐらいできなきゃ駄目だ」という子育てをしがち。

するとそういう環境で育った子は、判断基準を親に求めます。
自分でできたかどうか?ということでなく、親が認めるかどうかを基準にします。
けど親はなかなか認めてくれない。
結果として、「自分はまだまだ駄目だ」なんて言う判断に陥ります。

結果として、自分のダメな部分ばかりにフォーカスして、「俺ってなんてダメな奴なんだ」なんて思いこみがち。

そんな自分にまずは気付き、そしたら、自分のできる部分にフォーカスし、自分をちゃんと認めよう、と提案しています。

第2の武器「自分軸」

いつも周りの空気に合わせて生きていたり、世間体を気にしていたり。
そもそも人は、「コントロール感」を持つことで幸福に一歩近づくと言われています。
しかし、自分の振る舞いさえコントロールしようとせず、周囲に合わせているといつもビクビクしてしまいがち。

そんな自分に気付いたら、少しずつでも自分の意見を発現する癖をつけて、自分軸で生きる幸せを体感しましょう。

第3の武器「成功体質」

失敗することを恐れて、完璧主義に終始するとこじんまりした人生になりがち。
実は、後継者・跡継ぎにこのパターンの人は多い。
なぜなら、先代に当たる親は、失敗を許さないというか、ちょっとミスしたら叱られる、という恐怖心が私たちの心に植え付けられていることが多いから。

けど、絶対にうまくいく確証がないと動けない人って、成果につながる行動ができないことがほとんど。
ただ、何かを始めていきなりうまくいく人なんて皆無。
そういう中でちょっとずつ障害を乗り越えて、物事を成就させることで人は自信をつけていきます。

だから、何かをやった時は、うまくいったことにフォーカスします。
上手くいかないことは、「これだとうまくいかないことが分かったから、ひとつステップアップ」したことになります。
そんな事に気付きましょう。

第4の武器「主体性」

水からやりたいと思う主体性を奪うのは、
①良い子を演じようとする上司や親との関係
②出る杭は打たれるという恐怖から指示待ちになる状態
③反抗期への向き合い方
なのだそうです。

そもそも私たちは、子どもの頃主体性を育む環境になかった。
けど、もともと持っている好奇心を存分に発揮しましょう。
まいにち15分でいいので、「好きなこと探し」をすることで、忘れかけてた好奇心を暖機運転していきましょう。

第5の武器「オープンマインド」

思考の柔軟性を鍛えましょう。
一つの正解を求める癖があると思うのではなく、そうではなくて色んな解を探してみる癖が大事。
正解があるとしても、それって本当?と疑ってみる。
そんな事から、思考の柔軟性を癖として鍛えていきます。

第6の武器「共感力」

一般的には「人の迷惑にならない」という教育を受けていたりすることが多いと思います。
これってとても制限チックで息苦しいですよね。
ではなく、「人の役に立つ」という裏返しの考え方をとることで、人に応援される人になろう、と提案しています。

第7の武器「偶然力(プランド・ハップンスタンス)」

ある調査によると、18歳のときに自分がなりたいと思っていた職業についたのはたった2%だったそうです。
調査した8割の人のキャリアは、予期しない出来事や偶然の出会いによって出来上がっていたんだとか。
つまり、自分で作った計画通りに何ていかないのが人生。
色んなタイミングで、いろんな経験をすることで、人は色んな世界に目を向けていき、視野が広がっていく。
その結果、進みたい道も変わってくるのでしょう。

で、確固たるゴールがわからなくていいのだと言います。
ぼんやりした方向感さえ持っていれば、あとはその時々に起こることから最善の道を選択すればいい。
人生なんてそんなものなんでしょうね。

後継者・跡継ぎが知っておきたい事

非認知能力と親との関係

上記に上げた非認知能力。
実はこれがテーマになるのは、子育てのシーンが圧倒的に多いのです。
なぜならば、非認知能力は親子関係の中で培われることが多いのです。
そういう中で、後継者・跡継ぎというのは、親が会社経営者というちょっと特殊な立場にいます。
もちろん、まったく他の過程と違うわけではありませんが、経営者というのは基本的に自分の裁量で多くをコントロールできる人。
そういう立場にいる人は、無意識にうちの中でも同じような人間関係を構築します。

それは例えば、少し支配的な親、昭和で言う頑固おやじ的な側面を持つ傾向が強いのではないでしょうか。
そういった環境下においては、子どもは萎縮することも多く、本来の自分の能力を発揮できず、「印象が薄い人」といった雰囲気をかもしがち。

だとしたら、それは本来の後継者・跡継ぎの人のアイデンテティではないかもしれません。
そういった状態から、自分の本来のアイデンテティを発揮するという状態に行くために意識したいのが上記の7つの武器。

是非意識してみてはいかがでしょうか。

 

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