継ぐべきか?継がざるべきか? 後継者が頭を悩ます3つの理由

後継者にとって、「継ぐべきか?継がざるべきか?」という問いは、非常に大きな問題です。
いくつかの「継承を思いとどまらせる理由」は、多くの場合、次の3つの理由に大別されるのでしょうか?

  1. 親と働くことがいや
    小さいころから一緒に暮らして、育ててもらったことには感謝しつつも、親子の相性というものはあります。また、後継者である子供にしてみれば、違うフィールドで自分を試したい、親の庇護や干渉は受けたくない、という思いもあるでしょう。
    こういったことは、これまで子どもが育った環境や、親との関係に大きく影響を受けているものと思われます。「いやだ」というものを、無理やり後継者として連れてくる・・・というのもいかがなものかとは思います。
    ただ、良くも悪くも、親子の相性というのは、ともにビジネスをする中で深く知ることができる、という一面がある事も否めません。親の仕事への取り組み方、顧客へや事業への思い、といったことは口ではなんとでも言えます。しかし、本音のところは、実際に四六時中顔を合わせる環境なくしては知る事は難しい。良きにつけ、悪しきにつけ、共に働くことで親子の関係性は変わる可能性があります。今は、仮に別の道に進んでいるとはいえ、お互い一人の社会人としてのコミュニケーションや、意見交換を継続的に行う事で、そんな気持ちが変わる事もあるかもしれません。
  2. 家業に魅力を感じられない
    これも多い理由ではないかと思います。詳細については、「家業に魅力を感じない」後継者にお伝えしたいことで詳述しておりますので、ご参照ください。
  3. もしやめることになった時に大変だ
    今回のテーマは、この部分になります。

もし、会社が自分に合わなかった時・・・後継者がこんなところに思いをはせた時、胃が痛い思いをします。
なぜなら、ひとたび「継ぐ」と決めてしまうと、逃げ道がないからです。
正確には、逃げ道がないわけではありませんが、退路を断つイメージを強く感じることが多いようです。

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こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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まさに背水の陣!

なぜ、逃げ道がない、と感じられるかといえば、例えばこんな理由からでしょう。
●一旦後継者として入った会社を辞めることで、「やっぱりボンボンは使えない」と笑われるのは嫌だ。442be35a4310d266efafb0ec1391ccd4_s
●せっかく、入社を喜んでくれた親である先代をがっかりさせたくない。
●辞めたことによる親子関係の悪化。
●「親を継ぐ」という決断を喜んでくれた親戚からの詮索
●顧客や、友人などの周囲の目
などなど。

数えればきりがありません。

ただ、唯一ハッキリ言えることは、「一般の会社に入社し退職することとは違った形で、様々なしがらみが同族間継承にはある。」という事でしょう。
つまり、安易な決定はできない、という事です。

ある程度社会経験を積んだ場合はもとより、後継者という立場は、中小企業経営者の子に生まれた時点でスタートしているといっても過言ではありません。
親は、無意識に、子が事業を継ぐことを期待し、子供は、親のその期待には応えなければならないと、感じる。
そして、周囲も、それが当然のようなそぶりが見え隠れする。
だんだんと選択肢は狭まり、承継するのがいいのだろう、と子は結論付けます。
実は、これは消去法で決めることが、思った以上に多いものです。

そかし、それはあくまで、論理的なレベルであって感情として納得できているケースは少ないでしょう。
そうなると、自身の複雑な心境とは裏腹に、社会人生活が始まると同時に、もろもろの退路を断った
背水の陣
に臨む覚悟で飛び込む必要が出てきます。

親と働くことの本質

さて、親と働くという事は、たくさんの重い荷物を背負う事にほかなりません。
そのことは覚悟して入社するのと、その覚悟なく入社するのでは雲泥の差があります。
私は、親子会社に入社することを進めるつもりもありませんし、止めるつもりもありません。
それは、誰かに背中を押されるより、自分で決める問題です。

しかし、なんとなく気の進まない自分に気付いたとしたら、その本質はこんな部分にあるのではないでしょうか。
もしよければ、以下の記事を少し読んでみて頂きたいのです。

誰も言わない「親と働く」という事の本質

これはもう、事業承継云々を超えた、自分の成長物語といえるのではないでしょうか。
この記事にも書いたとおり、遅かれ早かれ親子の問題はやってきます。
大抵、親が介護が必要になるとか、親が高齢になり、一人暮らしとなったときに遭遇するわけですが、親と事業をすると、それを前倒しで体験することになります。

これを、デメリットととらえるか、メリットととらえるかはまさに後継者次第なのだと思います。

「強さ」は外からはやってこない

さて、こういった背水の陣の覚悟。
この決心を行うには、外から何かを与えたところでできるものではありません。
強制などはもってのほかで、双方が不幸になってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?a5dbf1586b1eec2a229b17a9615786cd_s

そのためには、何らかのきっかけが必要なのだと思います。
ライターは、火花がある事でガスに火が付きます。
車のエンジンも、セルモーターを回すことで勢いがつくから、発火して動き出します。
初めのきっかけは、とても重要な要素だと考えています。

そこで、お勧めしたいのは、各界で活躍している人たちの出会いではあります。
しかし、それもなかなか難しい部分もあるでしょう。

そこで、私からの情報提供として、このようなホームページを立ち上げました。

身近な社長の起業物語

ここでは、私が直接お目にかかることができる、中小企業の経営者、後継者を中心に、
起業や事業承継のきっかけをインタビューし、まとめていきたいと考えています。
中身については、これからですが、ご参考にしていただければ幸いです。

私自身はどう考えるか?

話があちこちに行ってしまって読みにくいかもしれませんね。
すみません。
で、私はどう考えてるかを最後にお伝えします。

実際のところ、初めの10年くらいは嫌で嫌でしょうがなかったんです。
その実務も、後継者という立場も。
ハッキリ言って、もう辞めようと思ったことも一度や二度ではありません。
家業の業種も、気に食わない部分もありました。
なんで、こんな商売やったんだ、と(笑)

しかし、そんな状況だからこそ、あることに気付いたんです。
ああ、これは自分の成長が必要なタイミングなんだな、と。
まぁ、多くの場合、悩みや問題がやってくる時というのは、大抵今の自分からバージョンアップしなければならないタイミングなんだと思っています。
それをわかりやすい形で示してくれたのが、親との事業承継です。

 

多くの場合、人格形成において、親の影響を多分に受けています。
それはだれしも同じで、小さなころ、あれをしてはいけない、これをしてはいけない、と親から教育を受けますよね?
そうやって、子供のころの自分の身の安全は確保できました。
しかし、大人になるとそれが障害になります。
ああしたい、こうしたい、と思った瞬間「でも・・・」とできない理由を数え始めます。
そして往々にして、「でも」の後は、親が子供のころに行っていた言葉だったり、親が言いそうな言葉だったりします。
親は危険に近づかないよう教育しますが、大人になってもその教育がしみわたっていて、リスクにチャレンジできなくなってしまっている可能性があります。

そこから抜け出すことで、人間性は格段に広がります。
そして、親子の事業承継の中で、後継者はそのことを学んでいくのではないかと思います。
それはかけがえのない機会だと、今ならいえます。
むしろ、そういう事に気付かせてくれる機会があった事に感謝さえしています。

そういう意味では、悩んでいるなら飛び込んでみるのもいいんじゃないかな、と思いますが、いかがでしょうか。

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コメント

    • 穴井八雄
    • 2015年 9月 16日

    40代の直系の後継者ですが

    ここ数年 右肩下がり気味ですが 変わらなきゃと 思っています。家業は製造業です。

    • 穴井八雄さま

      コメントありがとうございます。

      色々とご苦労も多いと思います。

      製造業の場合、作っている商品が市場のニーズとミスマッチをおこしていることも多いと思います。

      少し大きな改革になりますが、今の技術で、市場においてどんなニーズを満たすものが作れるか?

      という所を検討してみてはいかがでしょうか。

    • nさん
    • 2017年 11月 23日

    はじめまして。
    30代の後継者です。
    サービス業で競合他社が少なく、土台さえ良ければ、営業努力しなくても、売上が良く、利益も出ます。
    セクハラ、盗撮、経費私物化・・・社長の目は節穴でそんな事する奴はいないと言うし。
    同族企業の悪い部分が出まくっています。
    給料は良くても、継ぎたくありません。
    臭い物には蓋が出来ない性格です。
    人として腐りそう・・・

    • はじめまして。
      なかなか大変な状態ですね。
      ただ逆に言うと、そういった風紀がきれいに整うと、
      ビジネス環境としてはかなり良い状態なのですね。

      短いコメントだけでは正しい判断はできませんが、
      そういった風紀を正しさえすればよい会社になるとすれば、
      なんだかやりがいもありそうにも感じますがいかがでしょう。
      それがやりたくなければ、違う選択も検討する必要があるのかもしれませんが。

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