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後継者が会社を変化させる全過程6【社内会議リアルタイム実況】

当社の社内の会議をリアルタイムでお届けしよう。
そんな恐ろしい企画も、第六弾。

「モノ」を売っているだけでは、私たちに未来はない。
その「モノ」が作り出す未来をお客さまは購入している。
そんな仮説のもの、私たちは何ができるか。
それを社内に問い続けています。

そんな中、私たちは単なる商品の販売を超えた活動ができるのでしょうか?

実は、少しずつ、社内にも動きが現れ始めました。
その様子をお伝えしたいと思います。

ちなみに、前回の記事はコチラです。

後継者が会社を変化させる全過程1【社内会議リアルタイム実況】(最初の記事)

後継者が会社を変化させる全過程5【社内会議リアルタイム実況】(前回の記事)

 




こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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いよいよこの会議も、具体的な施策の検討に入ってきました。
ここから先は、私も予測不可能。
会議のコントロールを徐々に手放し始めました。

会議の行方はどこに?

前回のレビュー

会議の軸をブラさないため、今回も初めの10分程度は、会議の目的、前回までの議論の流れ、得たい結果をレビュー。
そこで、最近の業界動向などを加えて話したうえで、本格的な会議のスタートです。
前回は、高齢者の口癖に着目したテーマ、
・老後の事は自分で何とかする(子供たちに迷惑はかけない)
・スマホが欲しい
という二点のうち、現在のビジネスに親和性のありそうな前者にフォーカスして話をすることとなりました。

ペルソナの設定

ここで意見が出たのは、対象を誰にするかという事。
60歳の人か、70歳の人か、それとも老後の準備を検討し始める50歳の人か。
それによって、ニーズは変わるのではないか、と。
そこで、取り急ぎ、対象となる顧客をこんな風にイメージしてみました。

70歳 男性
もともと商売人だが、今は仕事はあまりしていない。
年金などで年収300万円程度は確保していて、資産はそこそこある。
現在は健康で奥様も健在。
仕事人間であったため、今は多くの時間を自宅で過ごす。
奥様に頼り切っている部分もあり、少し奥様から疎まれている部分もアリ。
ガンコで人のいう事を聞かない。
時間を持て余している一方、町内の会合などに今さら顔を出して一人ぼっちで過ごすのも嫌。
とはいえ、老人会などへの出席はプライドが許さない。

いかにも、日本の高齢者男性のイメージがプンプンしますね(笑)
老後の準備は70歳ではもう遅い、できる事はわずかだ、という意見もありました。
しかし、世の中の多くの人がそう考えているのを真に受けていては、私たちの独自性が見えるはずがありません。
無理に見える事だからこそ、チャレンジしがいのあるテーマである、という事を強調しました。

具体的アイデア

これだけ対象が具体的になると、だんだんとアイデアが出てくるようです。
今回発表された意見はこんな感じ。
・保険に関して騙されたという感覚が強い方が多い。できるだけわかりやすい説明を。
・いい病院、良い施設、いい医者、良いコストカット手段といった情報は喜ばれるのでは?
・話をきいてほしい人たちなので、友達を作れるマッチングパーティーなどは?

段々と内容が絞られてきました。
ここで、社内の合言葉(にしようとしている)「治療か?予防か?」という判断基準を当てはめる事にしました。

治療とは、今まさに困っている事を取り除く行為。
予防とは、これから起こるかもしれない困難を避けようとする行為。

とにもかくにも、当社は、まずはお客さんに「治療」を提供すると決めました。
なぜなら、そのほうが動いていただきやすいからです。
治療を提供したうえで、次の予防を考える。
この順序を常に守ることを強調しました。

けっか、一つ目のアイデアは、「予防」の要素が強い。
騙された!と思ったときに、その対処をお伝えするのであれば「治療」になります。
しかし、起こっていないことにたいする情報はあくまで「予防」。
はじめに提供するサービスではありません。

二つ目のアイデアは、確かにいいんだけど…と言いながらも賛成も反対意見も、出ない状態でした。

三つめのアイデアは、非常に面白い。
そもそも誰かに話をきいてほしい、という高齢者の方は非常に多い。
しかし、ペルソナの設定でもあったように、こういった層の人たちは自らコミュニティに飛び込むことは少ないのです。
そこの工夫をどう行うかで逡巡しました。

変な解決策

必要なのはコミュニティ

こういった高齢者の方々が、変な業者に騙されるのも、話したいのに話せないのも、都会のコミュニティの選択肢が少ないから。
今回の会議で出てきた仮説はこういったものでした。
このコミュニティを私たちで新たに作るには、どんなことができるでしょうか。

その最も優れた回答が、「祭り」です。
詳しくは知りませんが、恐らく、古くから日本では祭りを起点として老若男女が自然に繋がりを持っていたのだと思います。
しかし、さすがに祭りを主催というのは重い。
そこで出たのが、「ボーリング大会」です。

さしたる趣味も持たず、外出する機会も少ない高齢者を誘い出す口実です。
実は、昭和40年代にけっこうなボーリングブームがあったと聞きます。
私の父も、随分ハマった年代です。
ガンコオヤジたちを誘い出す口実としては、決して悪くない話かもしれません。

コミュニティを作る事で、人と人のつながりの接点を多くすることは、それ自体が保険のようなものです。
何かがあったときに助け合い、教えあう関係。
これができれば、会社としてのミッションの一つを実現できます。

キャッシュポイントはどこに?

さて、経営者たる私の立場からすれば、どこで稼ぐのか。
これはちょっと気になるところです。
親睦会的にボーリング大会やりました、で?
となってしまうとちょっと困ってしまいます。

ただ、人が集まるところにお金は集まります。
まずはビジネスとは切り離して、様子を見てみよう、という事になりました。
次回、実行委員長選出です。
ここまでで、今回の会議は終了です。

その後、将棋大会やら、ラフターヨガやら、いろんな話も出て会議終了後、ワイワイと盛り上がっておりました。
ま、楽しそうなんで良しとします。

会議終了後にぼそっと出た呟き

情報がなければ泣き寝入り

皆が会議室を後にしたのち、ある社員が私に話を持ち込みました。

彼の奥様は、肩の調子が悪かったのですが、病院を3つ回っても何の処置もしてくれなかった。
しかし、4件目の病院で見てもらったところ、肩の人工関節手術を提案され、今では元気になっています。
こういった情報は、たまたま見つかったものの、高齢者のもとには圧倒的に情報が不足している。
これを何とか提供できないかと思っているのだけど…と。

これを実現するのは非常に難しい。
医療機関を私たちが評価するわけにもいきませんし、こういった治療は合う人もいれば合わない人もいる。
ただ、現実には、そういった「別の治療法はないか?」という事を探し求めている人が多いのは事実。

もしかしたら、実際に試された治療の個人の感想をデータベース化する。
これならできるのかもしれません。
あくまで主観ではありますが、という事を強調する必要はありますが、まさに現実として求められている情報の一つでしょう。
悪い部分のない人にとっては、これは「予防」ですが、かなりの確率で健康上、困っている事はあるはずです。
そういう方にとっては、「治療」といえる緊急性のある情報となるでしょう。

こちらについても、次回以降、検討していく事にしましょう。

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